研究課題/領域番号 |
22K08102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
井上 大志 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (50868487)
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研究分担者 |
山中 勝弘 神戸大学, 医学研究科, 講師 (70729384)
江本 拓央 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (80855023)
岡田 健次 神戸大学, 医学研究科, 教授 (90284356)
山下 智也 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (90437468)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大動脈解離 / 好中球 |
研究開始時の研究の概要 |
大動脈解離の発生機序は未解明であり、治療も発症後の緊急手術などしかなく、新規の予防法/進展抑制法の開発が急務である。大動脈解離マウスモデルにて疾患発生原因の探索を行い、解離前に大動脈壁の主要構成成分であるエラスチン構造の限局的破壊が存在すること、そこに「好中球」の浸潤があることを見出した。本研究の目的は、好中球に由来する局所炎症と大動脈解離発生/進展との関係を調査し、好中球が解離の病態にどのように影響するのかを解明し、疾患予防のための治療標的になりうるかを検証することである。
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研究実績の概要 |
急性大動脈解離の発生と好中球による炎症反応の関連を検証するため、βアミノプロピオニトリルとアンギオテンシン2により作成したマウス大動脈解離に、Ly6g抗体を用いたキャンセル実験を施行した。まずは7日間の実験期間でコントロールマウス、介入したマウスそれぞれn=10として比較検討した。しかしながら破裂数および大動脈解離発生率に優位な差を認めなかった。それぞれの大動脈壁でフローサイトメトリー解析を行ったところ大動脈壁内でのLy6gで規定した好中球数に差を認めなかった。経時的に測定した血中好中球は実験開始初期には十分減少し、徐々に増加する傾向を示していたことから抗体による持続的な抑制は困難であると判断し実験期間を4日に縮小した。それぞれn=20としてcontrol群 vs depletion軍として比較したが大動脈破裂による死亡率は15% vs 20%と差を認めなかった。さらに大動脈解離発生率についても50% vs 40%と差を認めなかった。しかしながら、大動脈解離の好発部位である胸腹部大動脈における大動脈径は2.03mm (1.52-2.29) vs 1.28mm(1.28-1.90)と好中球抑制による拡大抑制の傾向を示している。この期間においては大動脈壁中の好中球数は二群間において有意に低下しており、好中球抑制と大動脈拡大抑制の関連の足掛かりを認めるに至っている。今後は組織学的な検証やNETSとの関連からさらにメカニズムの解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
好中球抑制実験を様々な投与量で実験済みであるため。
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今後の研究の推進方策 |
シングルセルRNAシークエンス解析により好中球と大動脈解離の関連を模索する。好中球抑制モデルを対象とする組織実験やNETSの形成を確認する。
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