研究課題/領域番号 |
22K08103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤野 剛雄 九州大学, 医学研究院, 助教 (10721904)
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研究分担者 |
筒井 裕之 九州大学, 医学研究院, 教授 (70264017)
絹川 真太郎 九州大学, 医学研究院, 准教授 (60399871)
遠山 岳詩 九州大学, 大学病院, 医員 (00828197)
松島 将士 九州大学, 医学研究院, 助教 (80552869)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 貧血 / 重症心不全 / 心臓移植 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、全国の重症心不全センターと協力し、心臓移植待機中の重症心不全患者を後ろ向きおよび前向きに登録して全国規模の多施設レジストリを構築する。構築したレジストリを用いて、わが国の心臓移植待機中の予後予測因子を解明する。さらに、心不全の重要な併存症である貧血に注目する。前向き登録の患者検体を用いて鉄代謝や慢性炎症、酸化ストレスのバイオマーカーを測定し、心臓移植待機中の重症心不全における貧血の原因と病態を解明する。また、心臓移植待機中の貧血の合併頻度や臨床経過に及ぼす影響を解析する。
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研究実績の概要 |
慢性心不全では、様々な機序により高率に貧血を合併し、貧血の合併は予後の悪化につながることは広く知られている。また、心不全の重症度に応じて貧血の頻度が増えることもよく知られている。しかし、心臓移植を必要とするような重症心不全における貧血の頻度やその臨床的インパクトはこれまで明らかでなかった。また、貧血に対する治療が心不全の予後をどのように変えるかは不明である。 そこで本研究では、本邦における心臓移植登録に必要な公的文書であるデータシートを用いて、心臓移植登録症例における貧血の原因や頻度、さらには予後との関係を明らかにすることを目的とした。 まずは、九州大学病院単施設において、2011年から2022年までに心臓移植登録を行った症例のうち、登録時に機械的補助循環や静注強心薬を必要としていなかった症例を対象として後ろ向きの解析を行った。対象となった症例のヘモグロビン値は12.9g/dLであった。トランスフェリン飽和度の中央値は21.2%で、フェリチン値の中央値は102ng/dLであった。鉄代謝の解析から、ヘモグロビン低値の原因として最も有意なのは鉄欠乏と考えられた。 この解析により、本邦の心臓移植登録症例における貧血の有無や鉄動態が初めて明らかとなった。今後は、貧血の臨床的なインパクトを明らかにし、また多施設研究を行いより詳細な解析を行う。また様々な貧血の治療が重症心不全の予後に与える影響について明らかにしたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画の初年度であり、まずは当院単施設での後ろ向きレジストリを構築し、解析を行い、重症心不全における貧血の頻度や病態について意義のある結果を得ることができた。多施設共同研究のEDCについては現在構築途中であり、来年度中に研究開始を目指して準備を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、今年度構築したレジストリを用いてさらに解析を進めるとともに、多施設共同研究、さらには前向き研究の準備を行い、重症心不全における貧血の重要性を評価する研究を推進する予定である。また貧血に対する治療が心不全の予後にどのように影響を与えているかを評価する予定である。
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