研究課題/領域番号 |
22K08106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
三輪 宜一 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (60346773)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コルヒチン / 血管炎症 / 白血球 / 血管内皮細胞 / COVID-19 / プロスタグランジン |
研究開始時の研究の概要 |
コルヒチンは数百年前から使用されてきた抗炎症薬であるが、最近新たな抗炎症作用の機序解明が進み、臨床研究では冠動脈疾患の予後改善効果や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の血管炎への有効性などが示唆されている。しかしながら、コルヒチンの血管細胞に対する作用やその情報伝達系については未解明な部分が多い。本研究では、白血球-血管内皮細胞共培養系を用いたコルヒチンの血管内皮細胞における抗炎症作用の多面的な検討を行い、実施中の冠動脈疾患患者、COVID-19患者におけるコルヒチン医師主導治験から得られた検体を用いた炎症関連のバイオマーカーの解析を通してその情報伝達系を明らかにする。
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研究実績の概要 |
① LPSで刺激したHUVECに対するコルヒチンの直接作用の検討 培養血管内皮細胞をLPSで刺激し、炎症性サイトカインの発現および誘導シグナルに対する影響を検討している。これまでのところ過去にも報告されている一部の経路を低濃度のコルヒチンが抑制することを確認した。しかしながら、濃度依存性の確認などさらなる検討が必要である。 ② 血管内皮細胞―白血球共培養系におけるコルヒチンの作用の検討 当該年度は白血球-血管内皮細胞共培養系の実験系の確立を目指したが、今のところまだ安定した実験系を確立できていない。また研究者が途中で施設を異動することになったため、培養細胞を用いた実験を連続的に行うことが困難な状況になっている。現在他施設の協力を仰ぐことも含め対策を検討中である。 ③ 冠動脈疾患、COVID-19感染患者に対するコルヒチン投与の血中炎症性マーカーにおよぼす影響の検討 冠動脈疾患患者における研究については、研究の概要をまとめてプロトコール論文(Miwa et al. Biomed Hub. 2022;7(3):156-164. doi: 10.1159/000527411.)を発表した。現在、炎症関連のバイオマーカーへのコルヒチンの影響を解析する準備を進めている。また、COVID-19感染患者に対する研究も患者のエントリーは終了し、今後データ固定の上共同研究者と協議の上、分担して解析を行っていく予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床研究については予定通り進捗しているが、細胞実験については研究協力者との連携がとれておらず、当初の予定と比べ遅れをきたしている。
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今後の研究の推進方策 |
基礎研究については、実験系が確立できない状態が続けば他の研究室の協力を仰ぐ可能性がある。臨床研究については予定どおりデータ収集・解析を進めていき学会発表・論文化を目指す。
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