研究課題/領域番号 |
22K08111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
佐久間 理吏 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10530199)
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研究分担者 |
串田 良祐 東北大学, 医学系研究科, 助教 (10707003)
井上 晃男 獨協医科大学, 医学部, 特任教授 (20168454)
相馬 良一 獨協医科大学, 医学部, 助教 (20868054)
出沢 真理 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50272323)
井上 健一 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90587974)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | SSEA-3陽性細胞 / single cell RNA-seq解析 / Muse細胞 / SSEA-3 / 急性心筋梗塞 |
研究開始時の研究の概要 |
Muse細胞はSSEA-3陽性細胞として同定されるが、末梢血に循環するMuse細胞が間葉系系譜とは異なる性質を示すことが明らかになり、均一の細胞集団ではない可能性がある。急性心筋梗塞発症後に末梢血で増加するSSEA-3陽性のMuse細胞を、単一細胞レベルで発現プロファイルする。これにより従来「SSEA-3陽性=Muse細胞」と一括りにしていた細胞集団の内訳と、患者ごとの個人差を明らかにする。
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研究実績の概要 |
ST上昇型急性心筋梗塞(STEMI)を発症し、PCIで冠動脈責任病変を治療し得た症例を対象に、経時的に末梢血を採取、遠心分離により末梢血中の単核球分画を採取 しMuse細胞数を経時的に測定している。現在60症例を登録し、先行研究(Tanaka T, Circ J 2018)ではPCI治療前、治療翌日、第7、14、21病日における観察によ り治療翌日での最大増加1.5倍を示していたが、本研究では第3、5病日で最大増加を示しベースラインに比べ3-4倍のMUSE細胞増加を示したことは新たな知見である。またMuse細胞の誘導蛋白であるS1Pを測定し、Muse細胞との相関を検討している。S1Pは傷害組織から産生される警報シグナルであり、Muse細胞は S1Pに対する受容体を有していることからMuse細胞動態への影響を確認するとともに心機能修復との関連を明らかにする。 更にSTEMI患者の末梢血で増加するSSEA-3陽性細胞を、ソーターで分取して保存している。 その中から陽性細胞の多い検体を選別して、single cell RNA-seq解析を実施する。細胞単離、ライブラリー作製、配列情報取得を受託し、インフォマティクス 解析を出澤らのグループと共同で行う。受託解析は、他の代替手段では獲得できない膨大なデータが得られる点、稀少な患者検体を使用する点、期待される知見 の波及効果を考慮して本研究に相応と判断する。解析対象は、MUSE細胞発現ピーク時と慢性期の末梢血Muse細胞であるが、高額な解析費用であるため症例選別に時間を要している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍であったため、STEMI症例に対するPCI治療の対応が難しく、コロナ陽性症例の細胞は扱うことができないなど、課題発案時には予測していなかった状況があった。 現状STEMI症例に対するPCI治療がほぼ通常通りとなり、症例数が増えている。引き続きSTEMI患者の末梢血で増加するSSEA-3陽性細胞を、ソーターで分取して保存し、その中から陽性細胞の多い検体を選別してsingle cell RNA-seq解析を実施する。高額な解析費用であるため失敗は許されず、症例選別に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
現在Muse細胞の誘導蛋白であるS1Pを測定しMuse細胞との相関を確認中である。引き続きSTEMI患者の末梢血で増加するSSEA-3陽性細胞を、ソーターで分取して保存し、その中から解析に足りる十分な陽性細胞の多い検体を選別して、single cell RNA-seq解析を実施し解析を急ぐ予定である。
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