研究課題/領域番号 |
22K08121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
伊吹 圭二郎 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (20566096)
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研究分担者 |
仲岡 英幸 富山大学, 附属病院, 診療助手 (30725784)
小澤 綾佳 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (40596540)
廣野 恵一 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (80456384)
今村 輝彦 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (80746652)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | フォンタン / Angiopoietin2 / VEGF / フォンタン手術 / Angiopoietin 2 / 血管内皮微小粒子 / angiopoietin 2 / 先天性心疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
フォンタン手術後の特徴である高い中心静脈圧とタンパク漏出性胃腸症発症との相関が報告され、リンパ管異常と炎症の関与が示唆されている。フォンタン術後患者ではAngiopoietin2(Ang2)が上昇していることから、タンパク漏出性胃腸症発症の重要分子であると仮定し、本研究では、この検証のため、血管内皮微小粒子の測定とmicroRNAを用いた機能解析による静脈内皮細胞障害の存在、Ang2を含めた血管増生因子およびリンパ管増生因子との関連、炎症性サイトカイン測定とリンパ球サブセット解析による炎症/免疫系との関連を明らかにする。
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研究実績の概要 |
未だ治療法が確立されていないフォンタン手術後タンパク漏出性胃腸症(protein losing enteropathy; PLE)の発祥機序は不明であり、未だ予後不良な病態であ る。本研究では、ファンタン手術後血行動態の特徴である高い静脈圧に注目し、静脈における血管内皮障害の存在を血管内皮微小粒子の測定とmicro RNAを用いた機 能解析を行う。フォンタン術後患者140例の血清Angiopoietin2濃度を測定し、対象患者と比較し有意に高く、また、フォンタン手術前後でAngiopoietin2を測定することができた23人について、術前後で有意に上昇していることを明らかにした。また、Angiopoietin2がフォンタン術後遠隔期イベントと関連があることを示した。現在、フォンタン術後患者のリンパ管増生因子であるVEGF-Cの測定を行い、解析を行なっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
micro particle, micro RNA測定がまだできておらず、3年目に行う予定である ラットのフォンタン術後モデル(静脈圧亢進モデル)の作成を行い、リンパ系合併症についての解析を行う予定だが、モデル作成に苦慮している。
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今後の研究の推進方策 |
フォンタン術後患者のVEGF-Cを測定し、フォンタン術後患者とリンパ管増生の関連を調べる。また、フォンタン術後モデルラットを作成し、Angiopoietin 2、VEGF-Cという2つのリンパ管増生因子の発現を調べ、Angiopoietin2 , VEGF-C抑制薬を加えたラットとの違いを検討する。 フォンタン患者血清micro particleを測定し、血管内皮障害を明らかにする。
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