研究課題/領域番号 |
22K08127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
野出 孝一 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
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研究分担者 |
田中 敦史 佐賀大学, 医学部, 特任教授 (00594970)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血管不全 / 先進的予防医療 / 動脈硬化 / 生化学 |
研究開始時の研究の概要 |
血管に対して異なる側面からのアプローチを通じたより包括的な血管不全の診断を可能にするため、網羅的な文献レビューおよびプロテオミクス技術などを駆使して血管不全の生化学的特徴を解明し、臨床的汎用性をもつ簡便かつ高精度な生化学的指標に基づいた血管不全の診断指針を策定する。
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研究実績の概要 |
網羅的な文献レビューを通じて、血管不全の生化学的特徴を体系的に解明することを大目標の一つとした。その上で、臨床現場における汎用性も考慮し、その生化学的特徴を反映するのに適した生化学的指標を特定し、それらの指標のレベルと血管不全の病期や重症度などとの関連を詳細に調査することにより、血管不全の生化学的診断指針を策定した。さらに、既存の生理学的診断指針との関連や指針の妥当性を検証しすると同時に、プロテオミクス技術を用いた網羅的な解析による新たな生化学的指標の探索を通じて、より精度の高い診断指針の策定をした。その結果、血管不全を基軸とした予防・診断・治療を行う上で有用な生化学的指標の具体的な学術情報を広く提示可能となり、血管不全ひいては心血管・生命予後の改善へ向けた先制医療の実践ツールの確立に資する研究に発展した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本申請研究を実施するにあたり、研究代表者の野出孝一(佐賀大学循環器内科)、分担者の田中敦史(同)、足立健(防衛医科大学循環器内科)、島袋充生(福島県立医科大学糖尿病内分泌代謝内科)らが中心となり、関連する研究協力者にも適宜参画を募り、研究班の構成を行った。初年度においては、2018年に生理学的診断指針を作成した時の経験則を基に、網羅的な文献レビューに基づきこれまでの関連するエビデンスを集約・統合的解釈を実施した。その上で、血管不全の病態と関連が強い生化学的特徴を解明し、その特徴を生化学的分類に基づくクラスタリングにより情報を整理した。2年目(~3年目)においては、初年度に得られたデータを元に、臨床現場で血管不全を診断するための生化学的指標を特定し、その指標を用いた診断指針を策定し、学術誌へ公表した。
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今後の研究の推進方策 |
日本血管不全学会の関連施設を中心に、両検査指標を実施した循環器疾患や代謝異常疾患症例等を対象とした前向き登録研究を立案し、症例登録を実施する。前向き登録研究で得られたデータを解析し、既存の生理学的指標と策定された生化学的指標との関連性・妥当性を検証し、診断指針の改良を図ると同時に、一般臨床への普及へ向けた広報活動も併せて実施する。
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