研究課題/領域番号 |
22K08140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
吉川 万里江 東海大学, 医学部, 助教 (50868065)
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研究分担者 |
中澤 学 近畿大学, 医学部, 教授 (30564702)
鳥居 翔 東海大学, 医学部, 講師 (80816570)
中村 則人 東海大学, 医学部, 助教 (00780206)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ステント / 薬剤溶出性ステント / 抗血小板薬 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤溶出性ステント留置後、長期のDAPTにより出血イベントが増加し、出血イベントはその後の死亡率上昇に繋がることが報告されている。近年では、従来に比して短期間のDAPTに関する研究がホットトピックの1つとなっており、その結果に基づいて本邦のガイドラインでもこれまでより短期間のDAPTが推奨されるようになった。しかし、薬剤溶出性ステント留置後、比較的早期の血管反応についての病理学的検討は未だ行われていない。本研究では、留置後3ヶ月以内の薬剤溶出性ステント留置後、ステントストラットがいつ被覆されるのか、そしていつごろならDAPTを安全に中止できるのかに関して、病理学的に解析する。
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研究実績の概要 |
昨年報告した時点では合計46本のステントの解析を終えたところであったが、この1年間でさらに20本のステントの評価をする事ができた。その結果を追加し、合計66本のステントをHE染色、MovatPentachrome染色で染色し、合計4,713個以上のストラットについて、詳細に病理学的解析を行った。 結果としては、ACSの病変、ステント留置後90日以内の病変、そして第3世代の薬剤溶出性ステントである、abluminally coated Drug Eluting Stentの使用、がステントストラットの早期のhealing、すなわち、血管内皮細胞を伴う新性内膜の被覆に関与することが判明した。preliminaryで行った結果は2023年3月に行われた日本循環器学会でしていたが、さらに多変量解析を行い、上記因子がそれぞれ独立した因子であることが判明し、その結果を2023年11月に米国サンフランシスコで行われた米国カテーテル治療学会(trans catheter threpeutics, 通称TCT)で発表した。現地で発表を行ったが、冠動脈病理に詳しい他国の研究者から数多くの質問をされ、今回の研究結果についてより深い議論をすることができた。 現在は上記結果をまとめて論文を執筆し、投稿中である。 これ以上の論文内容の詳細については、論文投稿中であるため、論文がacceptされてから公開予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
論文投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
今後はステント留置後の血管内イメージングデバイスを詳細に解析し、ステント留置後のhealingの過程を予測できるか、を検討していく予定。
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