研究課題/領域番号 |
22K08173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
都島 健介 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (50436482)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心不全 / エンドソーム / T管 / 小胞輸送 / ミトコンドリア / インスリンシグナル / AKT / 糖尿病性心筋症 / 電子線トモグラフィー |
研究開始時の研究の概要 |
心筋細胞は収縮と弛緩に特化するため、生後すぐに分裂を停止し心筋独自の構造を発達させる。成熟心筋細胞は微細構造や組成をダイナミックに変化させて恒常性を維持している。我々は電子線の加速電圧が1000kVを超える超高圧電子顕微鏡を用いて従来よりも厚い心筋試料の観察を行い、ミトコンドリアや核の周囲に存在する無数の膜小胞構造の描出に成功した。 本研究では以下の疑問を明らかにする。 (1)心筋膜小胞の由来(細胞膜、ゴルジ体、筋小胞体など)がどこなのか? (2)生理的、病的ストレスにより膜小胞やシグナル伝達分子の局在がどのように変化するか ? (3)心筋の膜小胞ダイナミクスの新規制御分子の探索
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研究実績の概要 |
生理的ストレス、病的ストレスに対する心筋の筋小胞体、ミトコンドリア、エンドソームのストレス反応を明らかにするために、電子顕微鏡によるイメージング技術の開発を行っている。摂食刺激のあと、新生児期など蛋白合成が盛んな状況では、心筋ミトコンドリア内部にmulti vesicular bodyやリゾチームを内包するミトコンドリアが増加し分泌小胞が分泌されている様子が電子顕微鏡で観察された。現在、小胞ダイナミクスの重要な制御因子であるphosphoinositide、Rab、Snareの蛍光プローブをアデノ随伴ウイルスを用いて遺伝子導入を行った。現在、心筋組織での電子顕微鏡観察と蛍光イメージングを融合させる手法の確立を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
心筋組織を用いたcorelative light-electron microscopy(CLEM)の手法がまだ完成しておらず、サンプル固定法の改良が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
化学固定液の組成の改良、高圧急速凍結法を検討している。
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