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胸腹部大動脈瘤におけるマクロファージのオートファジー機構の役割

研究課題

研究課題/領域番号 22K08176
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

古藤田 眞和  山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (30530133)

研究分担者 石山 忠彦  山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90293448)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードマクロファージ / オートファジー / 大動脈瘤
研究開始時の研究の概要

胸腹部大動脈瘤は進行性の動脈変性疾患であり、破裂時の死亡率は高い。未破裂時の手術治療も依然として侵襲が大きく、脳梗塞や対麻痺などの周術期合併症の発生率も高い。新規の薬物治療や予防法の確立が切望されている。我々は、血管炎症において重要な役割を担うマクロファージのオートファジー機構(自食作用)に注目し、マウス大動脈瘤モデルを用いて予備実験を行い、マクロファージにおけるオートファジーが欠損すると動脈炎症性病変が増悪し、胸腹部動脈瘤の発生が増加することを発見した。本研究では、胸腹部大動脈瘤の発生および進行のメカニズムにおいて、マクロファージのオートファジーが果たす役割を明らかにする。

研究実績の概要

昨年度と同様にAtg5f/f LysMCreマウス(マクロファージなどのミエロイド系細胞でオートファジーが欠損したマウス)およびAtg5f/fマウスを交雑して遺伝子型判定を行い、実験に使用するAtg5f/f LysMCreマウスおよびコントロール同胞マウス(Atg5f/fマウス)を得た。
9~12週齢のマウスを用いて塩化カルシウムの腹部大動脈周囲投与による腹部大動脈瘤モデルを作製した。塩化カルシウムモデルでは腹腔内の炎症や癒着が高度であり、免疫組織染色などのための状態の良い組織を採取するために塩化カルシウムの投与量や期間を調整した。染色のためのサンプルおよび各種サイトカイン・ケモカインのRNA発現量の解析のためのサンプルを採取した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Atg5f/f LysMCreマウスおよび同胞コントロールマウスの作製は順調に行えている。予定通り塩化カルシウムの腹部大動脈周囲投与による腹部大動脈瘤モデルを作製し、染色のためのサンプルおよび各種サイトカイン・ケモカインのRNA発現量の解析のためのサンプルを採取した。特に組織評価のための良好なサンプルを採取するため、塩化カルシウムの投与量や期間を調整した。オートファジー促進剤を用いたミエロイド細胞のオートファジーの動脈瘤形成への作用の検証は来年度に施行する。

今後の研究の推進方策

引き続き組織評価および定量PCR・Western blotなどのための検体を作成・採取する。免疫組織染色によりマクロファージの局在・浸潤や分化(M1: CD11c CD68、M2: CD206 CD68)および好中球の局在・浸潤を評価する。オートファジーの評価も併せて行う。また各種サイトカイン・ケモカイン(IL1β、TNFα、IL6、IL10、IL18、MCP1、MMP2、MMP9、CCL2、CCL5等)の発現・産生を定量評価する。また、オートファジー促進剤(ursolic acid)を用いて胸腹部大動脈瘤の抑制作用を検証する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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