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肺動脈性肺高血圧症の内皮間葉分化転換におけるDNA損傷応答とTGF-βの役割

研究課題

研究課題/領域番号 22K08212
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

杉本 浩一  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (30404867)

研究分担者 石田 隆史  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40346482)
三阪 智史  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (50793080)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード肺高血圧 / DNA損傷 / 内皮間葉移行 / TGF-β / 血管内皮細胞
研究開始時の研究の概要

本研究は、肺高血圧症モデルマウスの肺組織のDNA損傷応答、TGF-βシグナル、内皮間葉転換の関連について病理学的検討を行うと共に、培養ヒト肺動脈内皮細胞酸化を用いて、酸化ストレスや放射線などの様々なDNA損傷因子に対する応答遺伝子を同定し、それらのTGF-βを介する内皮間葉転換における役割について明らかにする。

研究実績の概要

2023年度はSugen-Hypoxiaマウスの実験において、内皮間葉転換(EndMT)を観察するために肺組織の蛍光二重免疫染色(α-SMA、CD31)を行い、両者の共発現量の比較を行った。
また、Sugen-Hypoxiaマウスの肺組織においてγH2AXの発現が亢進しているという前年度の結果から、γH2AX以外のDNA損傷マーカーであるリン酸化ATMについても肺組織内の発現をウエスタンブロットにより比較した。さらに蛍光二重免疫染色により、肺動脈内皮細胞のγH2AX発現量を観察した。
結果:Sugen-Hypoxiaマウスの肺動脈内皮細胞において、α-SMA陽性を示す内皮細胞は、コントロール群に比して増加している傾向が見られたが、統計学的な有意差は認められなかった。ATMのリン酸化はSugen-Hypoxiaマウスの肺組織において亢進が認められた(pATM/ATM; 179.7±131.0 vs 44.9±28.8, p<0.05)。また、免疫染色の結果、γH2AX陽性細胞数の全細胞数に対する割合はコントロール群とSugen-Hypoxia群の間で差は認められなかったが、1内皮細胞数当たりのγH2AXの顆粒数は、Sugen-Hypixia群で有意に増加していることが明らかとなった(1.03±0.32 vs 0.49±0.08, p<0.05)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度予定されていた培養細胞実験が未実施のため。

今後の研究の推進方策

前年度までの実験の再検を行うと同時に、以下の実験を進める。
i) 肺動脈内皮細胞(PAEC)に 特異的な応答の探索;PAEC を酸化ストレス(過酸化水素)、放射線(5Gy)、抗がん剤(シスプラチン)で刺激し、遺伝子発現を
RNA sequencing により網羅的に解析、さらに3 種類の刺激に共通する遺伝子発現をDNA 損傷応答遺伝子群として同定する。
ii) 培養PAEC を、上記酸化ストレスなどのゲノム損傷因子、あるいはこれと低酸素環境との組み合わせによりEndMT が惹起されるか否か検討する。また i)の実
験で著明に発現が誘導された因子(PAEC 特異的DNA 損傷応答遺伝子)を単独でPAECに添加あるいは過剰発現し、EndMT が生じるか検討する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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