研究課題/領域番号 |
22K08228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2023) 千葉大学 (2022) |
研究代表者 |
坂尾 誠一郎 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (80431740)
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研究分担者 |
内藤 亮 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20791479)
関根 亜由美 千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任助教 (30837414)
伊狩 潤 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50734604)
眞田 喬行 (重城喬行 / 重城 喬行) 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 ワクチン・アジュバント研究センター, プロジェクト研究員 (90736422)
鈴木 秀海 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (60422226)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 特発性肺線維症(IPF) / fibroblastic foci |
研究開始時の研究の概要 |
fibroblastic fociにおける活性化筋線維芽細胞の起源は骨髄細胞であり,多能性筋線維芽細胞が存在するとの仮説をたて,その起源を明らかにし,それらの細胞を正常に操れば, fibroblastic fociへの新たな治療展開ができると考えた.本研究では,GFP発現マウスに肺移植および骨髄移植を応用し,機能解析や骨髄細胞トラッキングにより,fibroblastic fociの特徴と進展機序を明らかにする.
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研究実績の概要 |
fibroblastic fociにおける活性化筋線維芽細胞の起源は骨髄細胞であり,多能性筋線維芽細胞が存在するとの仮説をたて,その起源を明らかにし,それらの細胞を正常に操れば, fibroblastic fociへの新たな治療展開ができると考えた.本研究では,GFP発現マウスに肺移植および骨髄移植を応用し,機能解析や骨髄細胞トラッキングにより,fibroblastic fociの特徴と進展機序を明らかにする.特発性肺線維症(IPF)の臨床課題は,線維化の病変が進行している最前線,fibroblastic foci(線維芽細胞巣)の克服である.筋線維芽細胞の障害とその修復異常が同病変のカギとなる.創傷治癒として細胞外マトリックスの産生・沈着は筋線維芽細胞がおこなうが,おもに組織由来,骨髄由来の二種類がある.さらに,上皮間葉転移(epithelial mesenchymal transition; EMT)や血管周囲細胞(pericyte)も細胞起源として報告されているが,未だ確定的な見解は得られていない.そこで我々は,「fibroblastic fociにおける活性化筋線維芽細胞の起源は骨髄細胞である」とのキー仮説を設定し,その起源を明らかにし,それらの細胞を正常に操ることで,IPFのfibroblastic fociへの新たな治療法の開発を目ざす. 本年度は、fibroblastic fociの細胞起源を明らかにするため、移植後4週間程度で気道周囲の線維化と閉塞性細気管支炎が起きるとされるモデルマウスを使用した。さらに♀→♂と異性間肺移植を行った。移植後40日で線維化が明らかとなり、FISH染色により、線維化部位にY染色体陽性細胞が確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年は、COVID-19の第7波、第8波の専属担当となり、本研究を実践する状況では無かった。そのため全体の進捗もやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、Y染色体陽性細胞が何なのか?線維芽細胞なのか高活性の筋線維芽細胞なのか? 骨髄細胞が病変部位にmigrationする際、どのような分化過程を経て到達するのか?Y染色体陽性細胞の中に間葉系の細胞は存在しないのか?など検証していきたい。
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