研究課題/領域番号 |
22K08274
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター) |
研究代表者 |
岡元 昌樹 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器内科医長 (50352133)
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研究分担者 |
星野 友昭 久留米大学, 医学部, 教授 (00261066)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 皮膚筋炎 / 急速進行性間質性肺疾患 / MDA5 / 遺伝子変異 / サンガーシークエンス |
研究開始時の研究の概要 |
抗MDA5抗体陽性DMに合併する急速進行性ILD (RP-ILD)の発症メカニズムは未解明である。我々は、DM-ILDで、抗MDA5抗体の高力価例で急性期死亡が多いことを報告し、抗MDA5抗体陽性DM-ILDのエクソーム解析で、新規のMDA5遺伝子変異Xを発見した (未発表)。今回、DM-ILD患者検体を収集し、変異Xと既報告のMDA5遺伝子変異の有無を解析し、RP-ILD発症のリスクアレルの同定を目指す。さらに、リスク遺伝子変異を発現するMDA5ノックダウン細胞株を作成し、Poly (I:C)刺激後のIFN-γを評価し、リスク遺伝子変異がMDA5下流の炎症シグナルを活性化することを証明する。
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研究実績の概要 |
抗melanoma differentiation-associated gene 5 (MDA5)抗体陽性の皮膚筋炎 (DM)は、しばしば致死性の急速進行性間質性肺疾患 (RP-ILD)を合併するが、その発症メカニズムは未解明である。これまでに申請者らは、DM-ILDにおいて、抗MDA5抗体の高力価例で急性期死亡が多いことを報告し (RESINV. 2018.)、エクソーム解析による抗MDA5抗体陽性DM-ILD 9例を 対象とした予備実験にて、MDA5遺伝子に新規変異Xを発見した (未発表)。本課題では、こ れまでの研究を発展させ、DM-ILD患者検体を前向き試験で収集し、変異Xと既報告のMDA5 遺伝子変異の有無を検討することにより、抗MDA5抗体陽性DM-RP-ILDの病態関連遺伝子変 異の同定を目指す。さらに、これらのリスク遺伝子変異を発現するMDA5ノックダウン細胞 株を作成し、Poly (I:C)刺激後のIFN-gammaを評価することによって、リスク遺伝子変異がMDA5下流の炎症シグナルを活性化することを証明する。本研究を進めることにより、抗MDA5抗体陽性RP-ILDの病態解明が期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の進捗は、検体の収集とサンガーシークエンスまで終了している。現在、データの解析中である。さらにMDA5ノックダウン細胞株を用いた細胞実験を開始する。
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今後の研究の推進方策 |
サンガーシークエンスで検出されたMDA5遺伝子バリアントと皮膚筋炎の臨床データとの関連の解析を行う。
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