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自己免疫性肺胞蛋白症に対する全肺洗浄の作用機序を理解するための基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K08284
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

坂上 拓郎  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (00444159)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード自己免疫性肺胞蛋白症 / 単球 / 肺胞マクロファージ / 抗GMCSF抗体 / 全肺洗浄 / 肺胞蛋白症
研究開始時の研究の概要

抗GM-CSF自己抗体を病因とする自己免疫性肺胞蛋白症の標準療法は全身麻酔下での全肺洗浄である。この処置により肺内貯留物のクリアランスは行えるが寛解が持続する機序は不明である。末梢血単球の肺内導入とその分化・活性化が前提と考えられることから、本課題では、処置後に生体内での末梢血単球分画と周囲環境である血中サイトカインのプロファイルの変化を明らかにし全肺洗浄の作用機序における基盤的な情報を提供する。

研究実績の概要

本課題の目的は、肺胞蛋白症における全肺洗浄が効果を発揮する意義を解明するための基盤情報を得るところにある。そのために、全肺洗浄による末梢血中の単球プロファイルの変遷
と、周囲環境である血中サイトカインプロファイルを検討を進めている。
令和5年度にも当施設で行われた自己免疫性肺胞蛋白症例に対する全肺洗浄前後のPBMC検体のタイムコースでの採集を進めた。2例からの検体を追加している。また、肺胞蛋白症例の白濁した洗浄液より細胞成分を解析に耐えうる状態で採取してくるための方法の確立を試みた。肺胞蛋白症の肺胞洗浄液はサーファクタントだけでなく様々な老廃物が蓄積しており、その詳細は明らかになっていない。単純な密度勾配分離法では生細胞を分離することが困難であることから、その分離をするために密度勾配分離法を様々な条件検討を行うことによりアレンジした。最終的に顕微鏡画像的には周囲のデブリ成分をほぼ除去した細胞を単離する条件を確認した。フローサイトメトリ―による単球表現型の解析も複数の表面マーカーによる単球のフェノタイピングを行うための予備検討を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度の新型コロナウイルス感染症対応に対しての過大なエフォートによる遅れから挽回がし切れていない。また、検体収集は施設での全肺洗浄数に依存することからその数は一定ではなく、昨年度は症例集積数が予測していたよりも少なかったことも影響した。

今後の研究の推進方策

令和6年度には集積症例のPBMC検体と、肺洗浄液より分離した肺胞マクロファージのバルクRNA解析を外部委託で進めデータ解析を行う。また、血清プロファイルについても同様に委託検査にて進めていく計画としている。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肺胞蛋白症の全肺洗浄における安全性の検討 吸収性無気肺作成(degassing)後の最低SpO2は術中低酸素を予測できる2022

    • 著者名/発表者名
      吉田 知栄子, 石村 達拡, 石丸 裕子, 一安 秀範, 山本 達郎, 坂上 拓郎
    • 学会等名
      第62回日本呼吸器学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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