研究課題/領域番号 |
22K08300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
中川 直樹 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (10451460)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 血管周細胞 / 線維化 / microRNA / 慢性腎臓病 |
研究開始時の研究の概要 |
PDGFRβ は腎臓ではメサンギウム細胞、血管平滑筋、血管周細胞、間質線維芽細胞に発現しており、CKD の進展において、糸球体硬化や間質の線維化に関与している。本研究では、PDGFRβ-CreER マウスと Dicer floxed マウスを掛け合わせることで、PDGFRβ 陽性細胞特異的 Dicer 欠損マウスを作成し、虚血再灌流障害後の AKI to CKD モデルにおけるフェノタイプを検証し、コントロールと比し、変容する microRNAs をスクリーニングし新規バイオマーカーおよび新規治療標的を探索する。
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研究実績の概要 |
microRNA が介する転写抑制は、発生、細胞増殖および細胞分化、アポトーシスまたは代謝といった広範な生物学的プロセスに重要な役割を担うことが知られているが、microRNA をプロセシングするRNaseIII酵素 Dicer の急性腎障害から慢性腎臓病への進展における役割は不明である。代表者は血管周細胞特異的遺伝子改変マウスを用いて、腎発生過程における間質前駆細胞のDicer および microRNA の役割を解明してきた。 本研究では血小板由来成長因子 (PDGF) 受容体β (PDGFRβ) 陽性細胞における Dicer に注目し、PDGFRβ 陽性細胞特異的に Dicer をノックアウトさせる独自の戦略により、急性腎障害から慢性腎臓病への進展に関わる microRNA をスクリーニングし、新規バイオマーカーおよび新規治療への応用を目指すことを目的としている。 今年度は、急性腎障害から慢性腎臓病へ進展するin vivoモデルとして、葉酸腎症モデルを用いて検証を進めた。PDGFRβ 陽性細胞特異的 Dicer ノックアウトマウスでは、コントロールマウスに比し、線維化進展の増強を確認しており、おおむね順調に進展している。現在は組織病理学的所見を中心に解析を進めているが、今後はRNAを抽出し、mRNA/microRNAアレイ解析を進め、新規バイオマーカーおよび新規治療標的を探索する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
急性腎障害から慢性腎臓病へ進展するモデルとして、葉酸腎症モデルを用いて検証を進めており、PDGFRβ 陽性細胞特異的 Dicer ノックアウトマウスにおいて、コントロールに比し線維化進展の増強を確認しており、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後はRNAを抽出し、mRNA/microRNAアレイ解析を進め、新規バイオマーカーおよび新規治療標的を探索する。
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