| 研究課題/領域番号 |
22K08328
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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| 研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 佐和子 名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (80625757)
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| 研究分担者 |
丸山 彰一 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10362253)
今泉 貴広 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40867769)
小杉 智規 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90584681)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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| キーワード | 慢性腎臓病 / 細胞老化 / 長時間透析 / 慢性炎症 / Microbiome / allostatic load / 国際比較 / 尿毒症 / 老化 / コホート研究 |
| 研究開始時の研究の概要 |
慢性腎臓病(CKD)患者の表現系は老化に見られる諸変化に酷似している。通常の維持血液透析患者(従来透析)と長時間透析患者、保存期腎不全患者は、尿毒症にさらされている強度や条件が異なる。尿毒症存在下において、どのような外的・内的環境負荷(Allostatic load)が免疫学的変調と慢性炎症をきたし、Microbiomeの変調をきたすのか、老化の指標となる遺伝子保護の不調(テロメア消耗)に関与しているか解析し、実際の心疾患、感染症、死亡率と比較することにより、腸内細菌叢の改善をターゲットとしたCKD患者の新規治療戦略の構築を目指すものである。
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| 研究成果の概要 |
我々は、日本人の新規透析導入患者(CKD stage5D)患者の循環白血球よりDNAの抽出を行い取り込まれた細菌由来のDNAを解析した。患者背景・臨床情報を収集した。循環白血球に取り込まれた細菌由来のDNAは、透析導入時、透析一年後の比較において、菌株、多様性、 割合について大きく変化していた。その違いは、患者の腎不全の原疾患(糖尿病、多発嚢胞腎、腎硬化症、慢性腎炎)によって大きく異なっていた。しかしながら、糖尿病、非糖尿病の2群で比較するとあまり異差がなかった。透析導入患者の細菌叢のクラスターは健常人のものと異なる分布を認め、とくに、炎症と関与している細菌叢属において異差があった。
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
循環白血球中に取り込まれた細菌由来DNAは腸内細菌叢を反映している。当研究の解析により、日本人の血液透析患者の腸内環境は健常者に比較し炎症誘発性細菌叢が増加していることが初めて示された。この変化は、実臨床でしばしば遭遇する尿毒症の進行にともなう慢性腎臓病患者に認められる慢性的な炎症が、腎酸排泄低下が惹起する代謝性アシドーシスや、腸内の酸化ストレスの増大からくる腸内細菌叢の乱れによって引き起こされている可能性を実際に証明するものである。今後、発酵食品などを多用する日本人の食習慣によって、炎症を鎮静化するような健康促進型腸内微生物叢の回復するといった新たな治療法の開発の先駆となるものと思われた。
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