研究課題/領域番号 |
22K08336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
武藤 正浩 順天堂大学, 医学部, 助教 (30790076)
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研究分担者 |
鈴木 仁 順天堂大学, 医学部, 教授 (10468572)
鈴木 祐介 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70372935)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | IgA腎症 / 分泌型IgA / 粘膜免疫異常 / インテグリン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、IgA腎症の病因における粘膜免疫異常の主座を同定し、個体間や人種間において違いがあるか検証することを目的に、本邦および欧州患者の血中リンパ球が発現するインテグリンをはじめとした解析と、IgA腎症モデルマウスに対し各インテグリン阻害薬を投与する実験を予定している。免疫異常の主座の違いを明らかにすることができれば患者毎に異なる治療アプローチを検討することができ、さらには、将来的に粘膜免疫異常の主座をターゲットとした分子標的治療薬開発の基盤構築を目標とする。
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研究実績の概要 |
IgA腎症は世界で最も多い原発性糸球体腎炎であり、20年で約40%が末期腎不全に至る予後不良の疾患であるが、確率された治療は依然存在しない。IgA腎症の病因に粘膜免疫異常の関与が示唆され、本邦において口蓋扁桃摘出術およびステロイドパルス療法 (扁摘パルス)の治療効果が報告され、上気道粘膜の免疫異常の関与が示唆されている。一方、欧州では腸管免疫をターゲットとしたステロイドの治療効果が報告され、腸管免疫異常の関与が示唆されている。本研究は由来する粘膜により発現が異なるヒトリンパ球上のインテグリンの解析やIgA腎症モデルマウスを用いた検証により、人種間での違いを含めIgA腎症における粘膜免疫異常の主座を同定することを目的とする。我々は予備実験において、IgA腎症患者血清中のSecretory IgAの一部が糖鎖異常IgA1であることを確認しているが、本邦および欧州のIgA腎症患者の血清中におけるSecretory IgAをELISAで測定し、明らかな差は確認していない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
人員の問題で実験を進めづらい状況にあったが改善の見通しがあり、今後実験を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後はヒト扁桃細胞を用い予備実験を行ったのちヒト末梢血単核細胞を抽出し、IgA腎症患者、コントロールにおける鼻咽頭関連リンパ組織 (NALT)または腸管粘膜関連リンパ組織(GALT)由来のリンパ球 (特に、IgA腎症の病因に関与する糖鎖異常IgA1産生B細胞)が発現するインテグリンを解析、比較し、IgA腎症患者において扁摘パルスの経過中の推移と治療効果の関連を検証する。それらの解析結果を踏まえ、粘膜免疫異常の主座の違いの有無を検証するため、異なる人種間でも同様にリンパ球上のインテグリン解析と人種間の比較検証を行う。また、NALTまたはGALT由来のリンパ球が発現するインテグリン阻害薬をIgA腎症モデルマウスに投与し、腎症の表現型やリンパ系臓器における糖鎖異常IgA1産生に関わる免疫学的解析を行う。
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