研究課題/領域番号 |
22K08358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
安達 政隆 熊本大学, 病院, 准教授 (90398206)
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研究分担者 |
向山 政志 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40270558)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | セリンプロテアーゼ / 水利尿 / 水チャネル / セリンプロテアーゼ阻害薬 |
研究開始時の研究の概要 |
SDラットにおいてセリンプロテアーゼ阻害薬メシル酸カモスタット(CM)を投与し、尿量や体重の変化、血液・尿生化学検査を施行し、尿濃縮に関連する血中および尿中各種パラメーターを調べ、CMの水利尿作用について検討する。SDラットにおいてCM投与による腎皮質集合尿細管での水チャネル(AQP)およびセリンプロテアーゼ(SP)の各種mRNA発現量を定量的に評価し、尿および尿exosome中のSP蛋白発現量について検討する。さらにトランスクリプトーム解析、プロテオーム解析を行い、尿濃縮に関与するSPの同定のみならず、新規と既知の転写産物ならびに蛋白を同定し、SPが関与する尿濃縮メカニズムについて検討する。
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研究実績の概要 |
SDラットにおけるメシル酸カモスタット(CM)投与時の体重、飲水量、尿量の変化および血液・尿生化学検査での尿濃縮に関連する各種パラメーターの変化ならびに腎組織と尿exosome中のAQP1~4の各種mRNAや蛋白発現を下記の通り検討した。 6週齢雄性SDラットを (1)コントロール群 (n=5)と (2)CM投与群(n=5)の2群に分け、コントロールラットにはビークルペレットを移植し、 CM群には徐放性CMペレット(CM200mg含有)を2個皮下移植し、CMを約60mg/kg/日で投与した。CM投与群では投与開始後に食事量の減少を認め、体重が減少する傾向を認めた。初期に食事量が減少しているにもかかわらず、1日~5日目まで著明な尿量と飲水量の増加を認めた。 尿量の増加は、尿中Na排泄や浸透圧物質排泄と関連を認めず、CMにより自由水排泄が亢進していると考えられた。尿細管における自由水代謝に影響する髄質浸透圧、血清K・Ca値、ADH値には変化を認めなかった。 CM投与により自由水排泄亢進を認めたため、腎尿細管での代表的な水チャネルであるAQP1~4の蛋白発現を腎臓において評価したところ、CMによりAQP1の蛋白発現の増加を認めた。この現象は、多尿とは相反する結果であり、代償的な発現増加が推測された。AQP2~4には有意な変化を認めなかった。 バゾプレシンによるAQP2活性化の指標と考えられている尿中エクソソームAQP2の発現を評価したところ、尿中エクソソームAQP2は1日~5日目まで、また24時間飲水制限の間も排泄が低下していた。これらのことから、CMが生理的なバソプレシンによるAQP2の活性化を障害し、自由水の排泄を亢進させていると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度の研究計画通りに実験を遂行でき、結果についても解析できている。
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今後の研究の推進方策 |
現在の研究計画に基づいて実験ならびに結果解析を遂行する。
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