研究課題/領域番号 |
22K08482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡田 誠治 熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 教授 (50282455)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 原発性滲出性リンパ腫 / HHV-8 / SLAMF7 / DNAメチル化 / PAX5 / 免疫療法 |
研究開始時の研究の概要 |
原発性滲出性リンパ腫(Primary effusion lymphoma: PEL)は、HHV-8感染に起因する薬剤耐性で予後不良のB細胞性非ホジキンリンパ腫でである。本研究では、PELの病態解析に基づいた新規治療法開発を試みる。これまでの研究で、PELの腫瘍化にメチル化が係わっていること、SLAMF7, CD38等の表面抗原が発現していること、メチル化阻害薬や免疫調節薬で表面抗原の発現が変化することなどを見いだしているので、その病態解析とPELマウスモデルを用いた検証を行い、新規治療法開発に資することを目的とする。
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研究実績の概要 |
Primary effusion lymphoma(PEL)において、プロモーターのサイレンシングにより転写因子Pax5の発現が抑制されていることを見出した。Pax5を発現させることで、RB蛋白の安定化によるG1期での細胞周期停止が起こる事、マウスモデルでは腫瘍性腹水の生成が落ちることを見出した。本成果は現在Neoplasia誌に投稿中である。 PELでは腫瘍細胞表面にSLAMF-7が発現していること、Vγ9Vδ2 T細胞が抗SALMF-7抗体を介した抗体依存性細胞傷害活性により、PELに細胞死を誘導することを見出した。本成果は現在International Immunopharmacology誌に投稿中である。 PELに対する免疫療法についての総説をExploration of Targeted Anti-tumor Therapy誌に投稿し、受理された。 これらの成果は、8th International conference on cancer research & drug development(11月13-15日、ボストン)などの学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究成果をまとめて英文論文2報を投稿した。また、これまでの成果を背景にPELの免疫療法に関する総説をまとめ、受理された。
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今後の研究の推進方策 |
更に新たなPEL治療法に関する研究を継続し、マウスモデルを用いた治療法開発を試みる。
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