研究課題/領域番号 |
22K08507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
勝屋 弘雄 佐賀大学, 医学部附属病院, 講師 (80632041)
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研究分担者 |
佐藤 賢文 熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 教授 (70402807)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | HTLV-1 / 成人T細胞白血病・リンパ腫 / cell-free DNA |
研究開始時の研究の概要 |
成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)はヒト白血病ウイルス1型(HTLV-1)感染CD4陽性T細胞より発症する造血器腫瘍である。血漿中のHTLV-1 DNAはATL細胞増殖過程でアポトーシスした細胞から断片化したDNAが血液中に流れるため、末梢血に異常リンパ球が出現しないリンパ腫型ATL患者や緩徐に進行するくすぶり型や慢性型の病勢を鋭敏に反映する可能性がある。ここではPCRを用いてHTLV-1 cell-free DNA量を測定し、ATLの病勢を反映するかを評価する。
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研究実績の概要 |
成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)患者で血液検体を収集し、分離された新鮮血漿を用いてHTLV-1 cell-free DNA(HTLV-1 cfDNA)の定量検査をddPCRにて実施した。末梢血中に異常リンパ球が出現していないリンパ腫型においてHTLV-1 cfDNAは最も高値であった。他の末梢性T細胞リンパ腫との鑑別が困難であった症例ではHTLV-1 cfDNAは低値を示し、サザンブロッティングでもモノクローナルな取り込みは認めなった。また、くすぶり型ATLで可溶性IL-2レセプター(sIL-2R)が上昇し、腋窩リンパ節腫脹を認めアグレッシブATLへの進行を疑われたが、生検では反応性リンパ節炎と診断された症例では、HTLV-1 cfDNAは上昇していなかった。また、HTLV-1 cfDNAとATLの他のバイオマーカーとの関連では、sIL-2R(r=0.773)と血清LDH(r=0.439)とは強い相関を示した。これらの結果よりHTLV-1 cfDNA定量はHTLV-1キャリアからの発症予測やATLの病勢を強く反映する指標であることを示した。 以上の内容を学会報告、論文報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学会報告、Letterとして論文報告を行った。
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今後の研究の推進方策 |
多施設共同研究として、症例数を蓄積している。HTLV-1 cell-free DNAが微小残存病変の検出方法としての有効性を評価する。
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