研究課題/領域番号 |
22K08523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
川尻 真也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (20457576)
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研究分担者 |
木下 琢也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 特任研究員 (00882440)
小池 雄太 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (10530412)
野中 文陽 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20838271)
前田 隆浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40284674)
川上 純 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (90325639)
小林 透 長崎大学, 情報データ科学部, 教授 (90637399)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 遠隔医療 / Mixed Reality / 人工知能(AI) / 4Kリモートカメラ / 4Kカメラ / 人工知能 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は関節リウマチ(RA)患者を対象に最新技術のMixed Reality(複合現実)による関節診察を軸とした 遠隔医療システム(NURAS)を開発した。本システムでは、人工知能の実装および オンライン会議システム、患者アンケートアプリケーションとの連携により診療をサポートする。本研究では、実証実験によりリウマチ専門医が遠隔地(離島)のRA患者を非専門医 とともに診療し、実臨床におけるNURASの有用性を評価する。それと同時にNURASのAI等機能強化と情報インフラの整備・強化を進める。NURASの実用性が確立されれば、非専門医が安心してRAの全経過をフォロー出来る診 療体制を構築でき、本システムの普及に繋がる。
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研究実績の概要 |
我々は関節リウマチ(RA)患者を対象にMixed Realityによる関節診察を軸とした遠隔医療システム(NURAS)を開発した。本システムでは、AIの実装およびオンライン会議システム、評価アプリケーションとの連携により診療をサポートする。リウマチ専門医が遠隔地(離島)のRA患者を非専門医とともに診療し、実臨床におけるNURASの有用性を評価する。同時にAI等機能強化と情報インフラの整備・強化を進める。 I. システムの評価:五島中央病院と長崎大学病院の間で実証実験を開始した。非Difficult-to-Treat RA(D2T RA)、D2T RA、早期RA患者を対象に、遠隔医療導入前と3・6・12ヶ月後において前向き観察研究を行い、臨床的疾患活動性評価指標、PRO(患者報告アウトカム)、患者満足度/非専門医の満足度を評価した。評価はタブレット端末上の患者アンケート/関節評価アプリケーションを用いIoTにより情報を収集した。患者の疾患活動性およびHAQ-DIは経時的に改善し、患者およびかかりつけ医の満足度は極めて高かった。 II. システムの開発・環境整備 ① AIによる診療サポートシステムの構築:実証実験において言語認識機能によるリアルタイム文字起こしする機能を運用した。また、画像認識機能により、ホログラムの異常部位を自動検出するべく、教師画像を収集した。3台のKinectカメラ映像の同調性を高め、多方向から観察可能なホログラム画像の画質を向上させた。② 各種デバイスとの連携強化:タブレット端末との連携により診察前のePRO記録を実施した。4Kカメラと4Kモニタを用いた高画質映像による視診の強化を行った。4Kカメラを遠隔操作可能なリモートコントローラと連携した。③セキュリティや情報インフラの整備・強化: ICT基盤センター等と連携し、ネットワーク環境の整備を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実証実験でRA患者を対象にシステムの評価を行いながら、遠隔医療システムの機能強化や診療体制の整備を行った。
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今後の研究の推進方策 |
I. システムの評価において対象患者のエントリーを増やし、前向きに評価し、NURASの有用性を解析する。II. システムの開発・環境整備において、AIによる診療サポートシステムの充実および遠隔4Kカメラシステムの確立を進めるとともに、ネットワーク環境の整備など行う。III. システムの普及・発展として、他疾患への応用を目指す。
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