研究課題/領域番号 |
22K08546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
平田 真哉 熊本大学, 病院, 講師 (60418829)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 炎症性免疫疾患 / クローン造血 / 臨床免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
Trisomy8陽性細胞が増加して、様々な病態を形成しているTrisomy8症例について、細胞分画、遺伝子発現、サイトカインの変化を最新の技術を用いて詳細に解析して、形成された病態との関連性を解明することで、クローン性造血と炎症性免疫疾患の発症メカニズムや病態形成を明らかにすることを目的とする。さらにこれらの結果から、Trisomy8症例の治療反応性や予後を推測する知見が得られることも期待される。
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研究実績の概要 |
今年度は末梢血を磁気ビーズでT細胞、B細胞、顆粒球系細胞、NK細胞、単球・マクロファージ、樹状細胞に分離して、それぞれの細胞の分離精度を確認しつつ、サイトスピンでスライドグラスに張り付けて8番染色体のFISHを行うことが確認できた。また、27種類の細胞表面抗原を用いたMass Cytometory(CyTOF)にて、自然免疫・獲得免疫細胞の分画を識別できることを確認した。また、これまでにエントリーできているTrisomy 8を合併した腸管病変を持つ症例の末梢血を採取し、細胞ストックやサイトカイン測定用の血清・血漿のストックを行った。今年度、残念ながら新規症例のエントリーが少なく、計5症例以上の症例数が集まったところで、症例検体を用いた実験を行う予定としている。なお、物品や試薬については今年度はすでに研究室に備えられていたものでまかなうことができ、次年度に繰り越した。 また、本研究と関連して、腸管病変を伴うベーチェット病におけるMEFV遺伝子変異と病態の表現型、治療抵抗性の解析を共著者として(J. Clin. Med. 2023, 12(9), 3131)、ほかに臨床免疫学にかかわる希少症例をcorresponding authorとして(Mod Rheumatol Case Rep. 2022 Nov 25;rxac087.)、報告した。 さらに、日本リウマチ学会・学術集会や九州リウマチ学会、臨床免疫学会の学術集会に参加して、炎症性腸疾患を生物学的製剤で加療中に大型血管炎を発症した症例の報告をはじめ多数の発表を行うとともに、Trisomy8を伴う腸管病変、クローン造血、ベーチェット病、自己炎症性疾患、臨床免疫学の新たな情報の収集、意見交換を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
症例のエントリーがやや少なく症例検体を用いての実験が難しかったが、実験そのものが稼働することを十分に確認できた。また、すでにエントリーしている症例の治療後のサンプル採取は順調にできている。さらに、学会参加などを通じて得られた新たな情報収集の中で、本研究に重要な知見も多く、進捗状況としてはおおむね順調と判断している。
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今後の研究の推進方策 |
予定通り、症例のエントリーを進めつつ、これまでに確立したCyTOF、細胞分画FISH、ELISAなど実験手法をにより症例検体を用いた実験を実施していく予定である。また、スケジュールに従って、8番染色体にコードされ炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎で発現増加が示唆されている遺伝子についてTrisomy8の多い細胞群でReal Time RT-PCRによる発現量の解析や網羅的な遺伝子発現解析の目的でRNA次世代シークエンシング(RNA-seq)や網羅的オープンクロマチン領域解析(ATAC-seq)を行う。また、成果を学会発表などで行っていくことを計画している。
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