研究課題/領域番号 |
22K08598
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
宮入 烈 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10296626)
|
研究分担者 |
植木 重治 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (60361234)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | インフルエンザ / 鋳型気管支炎 / 好酸球 / 肺炎 / ワクチン / アレルギー / エトーシス |
研究開始時の研究の概要 |
インフルエンザによる重症肺炎がおこるメカニズムを解明するための研究です。インフルエンザに感染した患者の一部にアレルギーに似た過剰な免疫が認められていることが確認されているため、この研究では重症な肺炎を起こした人の血液を詳しく調べてその詳細を探ります。
|
研究実績の概要 |
インフルエンザに罹患した患者の一部は肺炎をきたし、最重症例は急速な粘液栓の形成により窒息にいたる鋳型気管支炎を発症する。しかしその重症化のメカニズムは不明である。我々は、重症化にいたった患者の背景にアレルギー素因があること、また病理所見上では過敏症反応を示唆する好酸球の浸潤と好酸球死を認めることを見出した。 本研究の目的はインフルエンザ肺炎の重症化メカニズムを検討することである。特にインフルエンザ罹患時の重症化やインフルエンザワクチン接種後の副反応にアレルギーに類したメカニズムが関与するかという仮説を検証することが目標となっている。 本年度は、インフルエンザに対する生体反応を評価するための系を検証した。具体的には血液中のIgE、リンパ球刺激試験、好塩基球活性化試験からなる。インフルエンザ抗原特異的なIgEの測定はELISA法として、市販されている抗原および、各社ワクチンを用いて抗原を溶解しプレートに固定化したのちに標準的な手法で行った。好塩基球活性化刺激試験はCRTH2陽性細胞のCD203発現をフローサイトメトリーで測定した。またPBMCをインフルエンザ抗原で刺激し、放出されたサイトカインを測定した。5名の患者の免疫応答を多角的に分析し系の有用性について検討した。今後は、重症度と生体の応答の関連を検討する。 更に、類似の病態てある慢性好酸球性副鼻腔炎患者の検体を用いて、粘液栓の性状の定量的解析を行った。粘液栓中の細胞成分と非細胞成分の両方の粘液栓の対比、粘液栓の成分粘度をレオメーターで定量的に解析を行うことが出来た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
鋳型気管支炎患者の検体収集が困難であり、他の疾患で検討を進めた
|
今後の研究の推進方策 |
患者登録を進め、情報を収集する。稀な鋳型気管支炎については全国レベルでの患者登録を検討する。
|