研究課題/領域番号 |
22K08636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
吉原 彩 東邦大学, 医学部, 講師 (10439995)
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研究分担者 |
鈴木 幸一 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (20206478)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 甲状腺 / サイログロブリン / 硫酸化 |
研究開始時の研究の概要 |
SULTが甲状腺ホルモン生合成調節因子によってどのように発現調節を受けているかを明らかにするために、1. 初年度はFRTL5細胞を用いてSult遺伝子およびタンパク質の発現調節について検討を行う。2. 次年度以降にFRTL5細胞、ラット甲状腺組織を用いて蛍光染色を行い、形態学的にSULTがホルモン生合成過程のどの段階で作用しているかを明らかにする。さらに、3. FRTL5細胞、ヒト甲状腺初代培養およびヒト甲状腺組織を用いてSULTの活性の変化を確認する。
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研究実績の概要 |
本研究は、Tgの硫酸化が甲状腺ホルモン生合成に及ぼす影響について明らかにし、甲状腺濾胞機能調節機能の全体像を明らかにすることが目的である。 初年度である2022年度は、以前行ったラット甲状腺FRTL-5細胞を用いて行ったDNAマイクロアレイの結果の再解析を行い、甲状腺機能遺伝子調節因子であるTSHの添加によって、変動がみられた硫酸化にかかわる遺伝子を抽出した。TSHにより、Sult1a1をはじめ、Sult1d1、Sult5a1、Tpst1、Tpst2、Chest12などの硫酸化に関わる遺伝子に変動がみられた。特に、Sult1a1はTSHによる強い発現抑制がみられた。Sult1a1は甲状腺ホルモンの硫酸化を触媒する主要な酵素である。DNAマイクロアレイの結果をもとに、real-time PCRおよびwestern blottingを用いて、TSHによるSult1a1のmRNAおよびタンパク発現の影響についてFRTL-5細胞を用いて実験を行った。Sult1a1はTSHの濃度依存性、時間依存性に遺伝子およびタンパク発現が抑制されるという結果が得られた。さらに、TSHによるcAMPシグナル経路を介した反応であることを確認するためにforskolinとdbcAMPを用いて実験を行った。FRTL-5細胞をforskolinとdbcAMPにより刺激したところ、濃度依存性および時間依存性にmRNAの発現が強く抑制される結果が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験計画に従い、研究は順調に進められており、甲状腺ホルモン生合成における硫酸化に主要な働きをもつSult1a1が、甲状腺機能調節因子であるTSHにより調節を受けていることが証明できる結果が出せている。
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今後の研究の推進方策 |
硫酸化に関わるSult1a1以外にもTSHにより変動がみられており、それらの因子について、甲状腺ホルモン生合成への関わりについての検討を行う。また、Sult1a1については、TSHなどの甲状腺ホルモン生合成調節因子による活性への作用の検討、形態学的な変化の証明を行う予定である。
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