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末梢血リンパ球でのHBOCの診断、発がん予防、予測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K08700
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関東北医科薬科大学

研究代表者

渡部 剛  東北医科薬科大学, 医学部, 准教授 (70451573)

研究分担者 千葉 奈津子  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50361192)
高井 淳  東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (90813890)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードBRCA / HBOC / 中心体 / FACS / carcinogenesis / estrogen
研究開始時の研究の概要

BRCA1/2とも中心体制御に強く関連していることから、BRCAの機能予測を中心体数で評価できるか検討する。具体的にはBRCA1 wt/mtマウスを用いて各種発がんを促進する介入を加えながら、定期的な採血にて末梢血リンパ球の中心体数の増加をフローサイトメトリーや免疫染色で検出すし、実際の発癌とどの程度相関するかを検討する。
将来的にHBOCの発がんリスクを経時的に評価するシステムの確立を目指す。また発癌をきたしたHBOCマウスの各臓器をTissue Bankとして保存し、今後の乳腺・卵巣(卵管)特異的発癌の詳細な研究につなげる。

研究実績の概要

乳癌ハイリスクであるHBOCマウス(BRCA1+/-)を用いてエストロゲン投与、もしくは高脂肪食などの介入を行いその発がん頻度の変化を検討し、将来的にHBOCや散発性乳癌の一次予防につなげることを目標とした。
また発がんに至るまでの継続的なBRCA機能評価も行う。我々はBRCAの中心体制御能に着目し、HBOC乳癌症例(両アレルのBRCA機能不全と考えられる)のがん組織の免疫染色で中心体数が約4倍に増加していることを示した(Watanabe et al. Cancer Science 2018)。BRCA片アレル機能不全があるHBOC末梢血でも、中心体数の変化(中心体のメインタンパク質であるγ-tubulinをFlowcytometryで検出)を検討中であり、発がんに至る各段階での中心体の変化を検討する。
本研究により乳癌発がんと、エストロゲン暴露の関連・メカニズムが明らかになれば、HBOC,散発性乳がんの発症を予防する一次予防が可能となり、本邦の乳癌罹患率を一世代前まで減少させることは十分に可能である。それに伴う乳癌の高額な医療費削減効果は莫大なものとなる。また発がんメカニズムが明らかになれば、HBOCや乳癌ハイリスク群に対する発症予防の創薬につながる可能性もある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

BRCA1ヘテロ変異マウスの発がんに関して、ホルモン暴露、放射線照射などを検討したが、BRCA1野生型との発がんに関して有意に上昇することはなかった。
しかしマウス末梢血の中心体数をFACSで検討すると、BRCA1ヘテロ変異マウスで増加しており、BRCA1の機能低下を反映していることが示唆された。

今後の研究の推進方策

今回用いたBRCA1ヘテロKOマウスでは発がんがほとんど見られなかったため、その他のモデルマウス、ラットなどを検討し、本当にエストロゲン暴露がHBOC発癌に関連するか検討していく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] HBOCモデルマウスを用いた末梢血でのBRCA機能予測~ HBOCの診断、発症リスクの予測システムを目指して~2022

    • 著者名/発表者名
      渡部 剛
    • 学会等名
      日本乳癌学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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