研究課題/領域番号 |
22K08715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中山 和典 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (30915252)
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研究分担者 |
大西 秀哉 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30553276)
山下 智大 九州大学, 薬学研究院, 講師 (30645635)
藤村 晶子 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (60892718)
大薗 慶吾 九州大学, 大学病院, 助教 (60912847)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | PTPN3 / 免疫チェックポイント阻害剤 / CD8リンパ球 / CD4リンパ球 / 低分子化合物 / 薬剤スクリーニング / 新規がん免疫治療 / 癌組織浸潤リンパ球 / 非抗体型免疫チェックポイント阻害剤 / 癌免疫治療 / 活性化リンパ球 / 細胞傷害性Tリンパ球 / CD8 / 樹状細胞 / CD4 / 腫瘍免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は先行研究により、①Protein tyrosine kinase non-receptor type3 (PTPN3)が活性化リンパ球で発現亢進し,②PTPN3が活性化リンパ球では免疫チェックポイント分子として作用しておりPTPN3発現抑制によりリンパ球活性化(増殖能、運動能および細胞傷害活性)が更に亢進することを新たに見出した。本研究の目的は、PTPN3を標的とする非抗体型免疫チェックポイント阻害剤(低分子化合物)を用いた難治性固形癌に対する新規癌免疫治療を創生することである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、protein tyrosine phosphatase non-receptor type 3 (PTPN3)を標的とする非抗体型免疫チェックポイント阻害剤(低分子化合物)を用いた難治性固形癌に対する新規癌免疫治療を創生することである。本年度は、昨年度に引き続いて、スクリーニングの条件設定を行った。昨年度、96穴プレートで、siRNAを導入した癌細胞の細胞増殖の評価が可能であることが分かったので、本年度は実際にスクリーニングに用いる384穴プレートを用いて行った。その結果、癌細胞数が1000個、2000個程度にまくことで、細胞増殖が評価可能となることが分かった。このスクリーニング系は、本来、PTPN3抑制により増殖するwellをpick upしたいのだが、正常のリンパ球では困難であるため、我々の先の実験でPTPN3抑制で減少することが分かっている癌細胞をpick upするという系での評価を考えている。ただし、減少するwellのpick upでは毒性により減少するものを除外できないため、positive controlをおく必要がある。他研究者の報告で、PTPN3抑制により細胞増殖が亢進するとされる腎がん細胞株を購入して、PTPN3を抑制して細胞増殖する(positive controlとなる)かを検討した。しかし、何度再現実験を行っても、PTPN3抑制により、腎がん細胞株が安定して増殖するという結果は我々の手技のもとでは得られなかった。従って、現状では仮にスクリーニングを行っても、細胞数が減少するwellが多い場合、首尾よく化合物をpick upできる方法がなさそうである。現在、PTPN3蛋白に直接、蛍光標識ができるplasmidを購入して導入を行い、これがスクリーニングの評価に利用できないかを検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
スクリーニングにおいて、positive controlを加えることができず、いまだスクリーニング評価に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
PTPN3蛋白に直接、蛍光標識ができるplasmidを購入して、癌細胞にそのplasmidを導入し、導入された細胞を培養して、PTPN3発現を蛍光で評価できる細胞株を樹立する予定としている。この細胞株が樹立できれば、PTPN3発現がリアルタイムに測定できるはず(蛍光が強く、計測できた場合)であり、スクリーニング評価に使用できる可能性があると考え、現在準備中である。
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