研究課題/領域番号 |
22K08736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
加治 建 久留米大学, 医学部, 教授 (50315420)
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研究分担者 |
家入 里志 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00363359)
大西 峻 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (10614638)
山田 和歌 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20457659)
矢野 圭輔 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (30757919)
村上 雅一 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (40825361)
杉田 光士郎 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (50781514)
武藤 充 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70404522)
春松 敏夫 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (70614642)
山田 耕嗣 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (80528042)
川野 孝文 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (40457651)
七種 伸行 久留米大学, 医学部, 准教授 (10461386)
古賀 義法 久留米大学, 医学部, 助教 (70569433)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 腸管不全 / 静脈栄養 / 腸管延長 / 腸管粘膜吸収面積 / グルカゴン様ペプチド-2 / 幹細胞移植 / 短腸症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
長期静脈栄養管理を要する腸管不全患者においては、カテーテル関連血流感染症、静脈栄養関連肝障害等の合併症や静脈ルートによる行動制限のためにQOLの低下という問題がある。腸管不全患者の最終目標である静脈栄養からの完全離脱を目指して、本研究では、多角的な視点から腸管の栄養吸収能を向上させるべく、腸管壁内への臍帯血幹細胞移植に加えて、肝細胞増殖因子、線維芽細胞増殖因子などの成長因子によって残存腸管長を伸長させる。さらに、グルカゴン様ペプチド-2、グレリンなどのペプチド強化による腸管粘膜絨毛高の増高を誘導し、結果的に粘膜総表面積を最大限に増加させる新規治療法の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、①臍帯血幹細胞移植に成長因子としてHGF,FGFを併用することで残存腸管長を伸長させ、さらに②腸管粘膜絨毛高と陰窩深を増大させるグルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)、グレリンを併用する事で、腸管粘膜総表面積を増加させることを期待している。結果的に腸管不全患者が静脈栄養から完全に離脱できる新規治療法の開発を目的としている。 実験実施に向けて、研究代表者が鹿児島大学から久留米大学に異動したことで、実験の実施に向けて、事前の準備を必要とした。まず、ラット短腸症候群モデル作成における、手術器具、全身麻酔装置、短腸症候群モデル作成のための手術実施環境、中心静脈カテーテルの整備については問題なく実施できることを確認できた。しかし、久留米大学での動物実験施設を利用するにあたり、いくつかの講習の受講、実験計画書作成・承認などの手続きを進める必要があった。また、静脈栄養を継続する飼育ゲージが専用のものがないため、簡易的なもので対応していたが、長期管理には限界があり10日間継続できるのが50%程度にとどまったため、完全静脈栄養を継続するためのケージの環境整備の必要があった。250-300gのラットでの実施を計画していたが、GLP-2投与後の腸管延長が想定していたほど著明に得られなかった。既にラットが成長していたことが想定されるため、より体重の小さなラットで実験を行うことで、腸管延長効果がより期待できるのではないかと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者が、鹿児島大学から久留米大学に異動したことで、実験実施に向けて、準備を必要とした。まず、ラット短腸症候群モデル作成における、器材、麻酔、手術実施環境整備については問題なかった。久留米大学での動物実験施設を利用するにあたり、講習の受講や実験計画書作成、承認などの手続きを進める必要があった。また、完全静脈栄養を継続するためのケージの環境整備の必要があった。具体的には長期完全静脈栄養を実施できる飼育ゲージを作成するのに時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
ラット用のゲージが完成して、長期完全静脈栄養管理ができることを確認している。対照群、治療群ラットを随時作成し、検体採取をおこなう体制ができている。臍帯血幹細胞の採取に向けてさらに関係部署との連携を図っていく。
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