研究課題/領域番号 |
22K08748
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
土田 純子 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (90769415)
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研究分担者 |
諸 和樹 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10745566)
島田 能史 新潟大学, 医歯学系, 講師 (20706460)
遠藤 麻巳子 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (20915227)
永橋 昌幸 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30743918)
若井 俊文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
凌 一葦 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70804540)
利川 千絵 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (80745563)
須貝 美佳 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10772030)
内田 遥 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (80962795)
小幡 泰生 新潟大学, 医歯学総合病院, 専任助教 (00978702)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 乳癌 / 変異シグネチャー / トリプルネガティブ / 相同組換え修復欠損 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 乳がん |
研究開始時の研究の概要 |
エストロゲン受容体およびHER2蛋白過剰発現陰性であるトリプルネガティブ乳癌(TNBC)は生物学的悪性度が高く、特異的な治療も存在しないため、しばしば治療に難渋する。変異シグネチャーとは一塩基置換のパターンにより癌を分類する概念であり、DNA二重鎖切断修復の異常や、DNAミスマッチ修復の異常等の発がん要因を反映することが示唆されている。本研究の目的は、「変異シグネチャーに基づいてTNBCを亜分類することで、変異シグネチャーごとに効果が期待できる薬剤を選択できる」という仮説を検証し、変異シグネチャーに基づく治療選択法の確立に向けた研究基盤を構築することである。
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研究実績の概要 |
エストロゲン受容体およびHER2蛋白過剰発現陰性であるトリプルネガティブ乳癌は生物学的悪性度が高く、特異的な治療も存在しないため、しばしば治療に難渋する。トリプルネガティブ乳癌において有効な治療を確立するためには、トリプルネガティブ乳癌を特徴に応じて亜分類し、各々に対応した治療選択を拡充することが必須である。変異シグネチャーとは一塩基置換のパターンにより癌を分類する概念であり、相同組換え修復欠損や、DNAミスマッチ修復の異常等の発がん要因を反映することが示唆されている。本研究の目的は、「変異シグネチャーに基づいてトリプルネガティブ乳癌を亜分類することで、変異シグネチャーごとに効果が期待できる薬剤を選択できる」という仮説を検証し、変異シグネチャーに基づく治療選択法の確立に向けた研究基盤を構築することである。本年度は、変異シグネチャーを解析するトリプルネガティブ乳癌の症例数を増やして、変異シグネチャーと臨床情報との比較解析を行った.トリプルネガティブ乳癌における変異シグネチャーと相同組み換え修復欠損との関連についての検討を施行した。また、変異シグネチャーを解析したトリプルネガティブ乳癌に対し、免疫チェックポイント阻害薬の効果予測マーカーであるPD-L1の免疫組織化学などを行い、変異シグネチャーとの関連を検証した。症例数を増やし、データを統合解析することにより変異シグネチャーに基づく治療選択法の確立の足掛かりとなることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度は研究課題AおよびBについて研究を推進し、計画通りに進行している。以下に進捗状況の詳細を記載する。 研究課題A 「トリプルネガティブ乳癌の変異シグネチャーによる分類と臨床的意義の解明」においては、変異シグネチャーを解析するトリプルネガティブ乳癌の症例数を増やして、臨床情報との統合解析を行った。 研究課題B 「トリプルネガティブ乳癌における変異シグネチャーの分子病理学的意義の解明」では、変異シグネチャーを解析したトリプルネガティブ乳癌において、相同組換え修復欠損や免疫チェックポイント阻害薬の効果予測マーカーと変異シグネチャーとの関連を検証した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度までに得られたデータの統合解析を行い、学会発表および論文化を目指す。
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