研究課題/領域番号 |
22K08762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
松田 明久 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00366741)
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研究分担者 |
山田 岳史 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50307948)
松谷 毅 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50366712)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 循環DNA / 消化器癌 / 手術侵襲 / 大腸ステント / 術後感染症 / 消化器手術 |
研究開始時の研究の概要 |
術後感染症を発症した症例は予後不良であるとされるが機序は不明である。PICS (Persistent Inflammation, Immunosuppression, and Catabolism Syndrome)と同様の病態が形成され,慢性炎症,抗腫瘍免疫抑制がその要因と考えている。術後合併症に晒された細胞では壊死が起こり,炎症性血中循環DNAが多量に放出されるが,初期にはDNA分解酵素(DNAse)活性の上昇で除去されるが後に枯渇してしまう。循環DNA/DNAseバランスの破綻がPICSを誘導しているとの仮説の元,生体防御反応のさらなる解明,治療成績向上のための新規治療の開発に繋げたい。
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研究実績の概要 |
本年度も消化器手術(主に大腸癌)症例を対象に周術期の血液サンプル収集、循環DNA抽出、LINE-1 geneのlong-fragment (lf) DNA (266bp)、short-fragment (sf) DNA (96bp)を定量的PCRにて測定した。我々はlf/sf DNA比が循環腫瘍由来DNA(circulating tumor DNA)の代替マーカーとして有用であることを報告している。閉塞性大腸癌に対する大腸ステント留置後手術症例にフォーカスを当て,従来のノンカバーステントと近年市販されたカバードステント症例のステント留置後のlf/sf DNA比を経時的に検討したところ,有意にlf/sf DNA比のステント留置後の上昇がカバードステントで抑えられていた。これは,どちらも腫瘍への機械的圧迫を伴うが,面で圧迫するカバードステントの方が腫瘍増殖への影響が少ないという我々の仮説の通りであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
循環DNAに関わる解析はある程度進んでいるが,周術期血液でのNETs (Neutrophil Extracelluar Traps)の測定が依然として安定していない。
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今後の研究の推進方策 |
消化器癌手術症例の症例集積を進める。
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