研究課題/領域番号 |
22K08814
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
庄中 達也 旭川医科大学, 医学部, 講師 (70751874)
|
研究分担者 |
水上 裕輔 旭川医科大学, 医学部, 教授 (30400089)
小野 裕介 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院医学研究所, ゲノム診断研究部, 部門長 (40742648)
西川 祐司 旭川医科大学, その他, 学長 (90208166)
谷野 美智枝 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90360908)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ゲノム解析 / 大腸癌 / 術前化学療法 / 直腸癌 / 化学療法 / ゲノム / TP53 / KRAS |
研究開始時の研究の概要 |
局所進行直腸癌の術後再発は10%以上と高率で手術単独療法での予後改善効果はなく集学的治療が用いられ標準治療は存在しない。そこで我々は、遺伝子情報に基づいた患者ごとの治療戦略を確立することで予後改善効果が得ることを考えた。現行のRAS/BRAF,MSIなどの遺伝子情報単独でみた治療戦略では不十分であり、本研究では局所進行直腸癌症例を対象に術前化学療法の効果と、免疫染色の染色パターン、TP53変異及びKRAS/RAFシグナルやWNT経路との関連性を明らかにするとともに、長鎖非コードRNAの発現を評価することで、直腸癌の分子特性と有効な術前治療の関係性を特定することを目的としている。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は局所進行直腸癌の予後改善を目的として、分子特性の評価で治療法選択や効果予測を行うことができないか?という研究である。術前治療を加えた局所進行直腸癌の中で治療効果の高い群を見出し、分子特性との関連性を明らかにしたいと考えている。特にTP53異常に伴うRAS/RAFシグナルの増幅に着目し変異(バリアント)の組み合わせでみた術前加療への効果や、術前加療での分子特性に着目することで新たな治療戦略が描けると考えている。これに付随して免疫染色による遺伝子発言の早期予測法も検討している。 現時点では、化学療法の有効性の高い症例ほど予後を改善する、というデータが得られた。これらの症例のTP53とRAS遺伝子の変異事での予後との相関が見られなかった。このため、Big dataを使用し遺伝子変異の有無による予後解析を追加で行っている。これらの他にもAPC,SMAD4などを追加で検討している。 また、遺伝子検索について局所進行直腸癌のみではなく、転移のメカニズムにも検討対象を伸ばしている。現在、我々は大腸癌肝転移でも病理像と遺伝子変異についての検討を追加で行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ゲノム解析までは終了したが、TP53とRAS遺伝子の変異と予後との間に相関関係がみられず、big dataなども使用して相関関係の原因について解析中である。
|
今後の研究の推進方策 |
現在結果を解析しており、その結果を踏まえ、今後の方向性を決めていきたいと考えている。
|