研究課題/領域番号 |
22K08844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
森 治樹 滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (40803945)
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研究分担者 |
田口 歩 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
谷 眞至 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60236677)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 肝臓癌 / プロテオミクス解析 / PDXマウスモデル / バイオマーカー / リン酸化プロテオーム / PDX |
研究開始時の研究の概要 |
肝臓癌は再発率が高い予後不良な固形癌で、5年生存率は約40%と難治癌である。ゲノム解析技術の目覚ましい発展にもかかわらず、切除不能肝臓癌に対する分子標的治療の貢献は限定的であり、革新的なアプローチによって肝臓癌の克服に取り組む必要がある。本研究では、肝臓癌患者から外科切除により採取された腫瘍検体を用いて、患者腫瘍組織移植(PDX)モデルを作成し、トランスクリプトーム解析および、リン酸化プロテオームを中心とした網羅的プロテオーム解析を行い、肝臓癌の新たな分子機構の解明および、治療標的となる新規分子治療標的群を同定し、肝臓癌の克服を目指す。
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研究実績の概要 |
肝細胞癌は再発率が高い予後不良な固形癌である。近年のゲノム解析技術の目覚ましい発展にもかかわらず、切除不能進行・再発肝細胞癌に対する分子標的治療の貢献は限定的で、革新的なアプローチによる新規治療法の開発が急務である。 そこで、本研究では、外科手術検体から肝臓癌患者腫瘍組織移植(patient-derived xenograft; PDX)モデルを作成し、チロシンリン酸化に重点を置いた高感度リン酸化プロテオーム解析によって、肝臓癌特異的なリン酸化タンパク質や活性化シグナル経路を同定する。さらに、得られたキナーゼ活性分子プロファイルから、新規治療標的分子や薬剤感受性予測バイオマーカーの探索を行い、そして最終的にはそれらをターゲットとする革新的な治療法の開発から肝臓癌の克服を目指す。 本年度は、肝臓癌6症例についてPDXモデルを作成し、このうち1症例においては、さらに患者腫瘍由来細胞株(Patient-derived cells; PDC)を樹立できた。現在各PDX腫瘍のエクソーム解析、トランスクリプトーム解析を行っており、またリン酸化プロテオーム解析の準備を進めている。また、並行して、高脂肪食負荷MC4R欠損マウスに発生した肝臓癌から肝臓癌細胞株2株を樹立した。マウス肝臓癌細胞株については、低濃度ソラフェニブの存在下に長期培養することでソラフェニブ耐性株の作成に成功し、現在高感度リン酸化プロテオーム解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、肝臓癌6症例についてPDXモデルを作成し、このうち1症例においては、さらに患者腫瘍由来細胞株(Patient-derived cells; PDC)を樹立できた。PDXモデルの作成効率は10%程度で、先行報告とほぼ同程度である。現在各PDX腫瘍のエクソーム解析、トランスクリプトーム解析を行っており、またリン酸化プロテオーム解析の準備を進めている。また、並行して、高脂肪食負荷MC4R欠損マウスに発生した肝臓癌から肝臓癌細胞株2株を樹立した。マウス肝臓癌細胞株については、低濃度ソラフェニブの存在下に長期培養することでソラフェニブ耐性株の作成に成功し、現在高感度リン酸化プロテオーム解析を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
肝臓癌PDXモデルの作成を継続するとともに、PDX腫瘍の高感度リン酸化プロテオーム解析を完了する。PDX腫瘍から得られたリン酸化タンパク質データとマウス肝臓癌細胞株のリン酸化タンパク質データの統合的な解析から、肝臓癌において重要な役割を果たすリン酸化タンパク質やシグナル経路を同定する。有望な新規治療標的候補分子については、市販の肝臓癌細胞株やPDC、マウス肝臓癌細胞株などを用いて機能解析を進めていく。
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