研究課題/領域番号 |
22K08846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
浦川 真哉 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (40768975)
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研究分担者 |
黒川 幸典 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10470197)
西塔 拓郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20646468)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 胃癌 / ICOS+ Treg / H.pylori / 除菌 / H. pylori / 制御性T細胞 / ICOS / 術前除菌 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、後ろ向きコホート研究、前向きコホート研究、in vivo研究で構成される。後ろ向きおよび前向きに集積した胃癌手術症例で、周術期H.pylori除菌によるICOS発現Tregの除去効果、胃癌治療成績や予後の改善効果を検証する。同時に、腹膜転移マウスモデルを用いてH.pylori除菌ががん微小転移の免疫環境に影響を与えるメカニズムを解析し、ICOS発現Tregを標的とした新たな治療法を模索する。
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研究実績の概要 |
本研究では、H. pylori除菌の抗腫瘍免疫増強効果による胃癌治療法を開発することが目的である。術前H. pylori除菌が胃癌腫瘍内Tregを制御する方法として確立されれば、現在急激な広がりを見せる免疫チェックポイント治療の強力な併用治療として採用され、胃癌全体の治療成績が飛躍的に向上しうると考えられる。本研究は、主に【1】 H.pylori除菌が胃癌予後に与える効果(後ろ向きコホート)、【2】 H.pylori除菌前後での免疫関連因子の経時的解析(前向きコホート)、【3】 がん微小転移巣にH.pylori 除菌が与える効果・メカニズム解析(in vivo)で構成される。 【1】の後ろ向きコホート研究では、当教室で過去に胃癌手術を施行した症例(n=701)で、手術前に採取した血液の凍結保存血清を用いて抗H.pylori抗体価を測定し、H.pylori除菌が胃癌予後に与える効果を検討した。結果、H.pylori除菌後症例は、感染症例、未感染症例と比較して有意差をもって予後良好であり、これは病期別でも同様の結果であった。 【2】の前向きコホート研究では、手術を予定する胃癌患者を登録している。H.pylori除菌前後での免疫関連因子の経時的に解析するため、登録患者より新鮮腫瘍組織、正常胃組織、末梢血といったサンプル回収を行っている(現在、担癌患者54例(うち、H.pylori陰性11例、H.pylori陽性43例(非除菌17例、除菌後15例、術前除菌11例))、非担癌患者6例)。Preliminaryな結果ではあるが、フローサイトメトリー解析でH.pylori除菌前後での微小免疫環境の変化を認めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、【1】後ろ向きコホート研究、【2】前向きコホート研究、【3】in vivo研究で構成される 【1】H.pylori除菌が胃癌予後に与える効果(後ろ向き解析)では、H. pylori除菌が胃癌予後改善につながる可能性が示唆された。【2】のH.pylori除菌前後での免疫関連因子の経時的解析に関しては、順調にサンプル回収(新鮮腫瘍組織、正常胃組織、末梢血)が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
【2】サンプル回収時に得られた保存検体を用いて、網羅的に免疫関連因子をフローサイトメトリー解析していく。これらデータは、CytobankによりH. pylori 除菌前後の比較や治療効果・予後比較を行うことが可能である。【3】これら結果をもとに、腹膜転移マウスモデルを用いてH. pylori除菌ががん微小転移の免疫環境に影響を与えるメカニズムを解析し、ICOS発現Tregを標的とした新たな治療法を探索する予定としている。
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