研究課題/領域番号 |
22K08884
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 九州大学 (2023) 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) (2022) |
研究代表者 |
間野 洋平 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (10792244)
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研究分担者 |
吉住 朋晴 九州大学, 医学研究院, 教授 (80363373)
杉町 圭史 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他 部局等, 肝胆膵外科部長 (90452763)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膵癌 / サルコペニア / 癌関連線維芽細胞 / 癌微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、これまでCAFなどの癌微小環境に関する研究を進めてきたが、その研究の過程で、筋肉を委縮させる働きがあるミオカインが、CAFから産生されており、さらにCAF自身の活性化を誘導することを発見した。癌に関連した細胞が、直接筋組織に作用する報告は無く、膵癌患者におけるサルコペニア発生の機序の一つである可能性が考えられる。 以上の背景を踏まえ、我々は、膵癌において、癌の微小環境とサルコペニアとの関わりを明らかにすることで、多くの癌で問題となっているサルコペニアの新たな治療法の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
膵癌微小環境において線維芽細胞が産生するミオカインが、サルコペニアを引き起こし、癌の進展や生命予後に関わっているという仮説のもと、膵癌を含めた癌治療の新たなアプローチを探索することを目的として、研究を進めている。 膵癌患者の血液サンプルの採取は順調に進んでいる。手術による切除標本からの癌関連線維芽細胞の抽出を進めており、安定して培養を継続できる株の樹立を試みている。膵癌の切除標本は、腫瘍径がそこまで大きくないため、培養に十分な組織採取が難しく、安定した細胞株樹立に難渋している。その他の細胞の混入は避けたいため、継代可能な細胞株の樹立を今後も進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
手術による臨床サンプルから、組織を採取し、癌関連繊維芽細胞の抽出を進めている。5症例、培養での樹立を試みたが、安定して継代することが難しい症例が多く、今のところ細胞株として保存できた症例は、1例のみとなっている。樹立した細胞株については、産生するたんぱく質やRNAを抽出し、癌関連線維芽細胞の特徴の評価を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
癌関連線維芽細胞の細胞株化を複数症例で樹立し、症例毎での違いや、臨床経過に影響したと思われる要素の探索を、網羅的解析により進めていく。
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