研究課題/領域番号 |
22K08928
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
佐々木 健一郎 久留米大学, 医学部, 准教授 (70320190)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺末梢循環 / 肺高血圧 / 肺動脈 / 微小循環 / 慢性血栓塞栓性肺高血圧症 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)には、肺動脈中枢側病変の血管形成術後に症状や血行動態が一旦改善するも、その後の血管拡張薬減量によって再燃する例もある。肺動脈末梢血管のリモデリングや血管機能障害による微小循環障害の改善不良が一因との仮説は未だ確認されていない。本研究では冠動脈検査汎用ワイヤーで肺亜区域肺動脈末梢血管床における微小循環状態の変化を定量評価し、その仮説検証を行う。血管形成術後の再燃を予想する微小循環指標カットオフ値が算出できれば、肺動脈バルーン形成術の血管拡張薬の減量を安全に行うことが可能となり、高額な血管拡張薬の適切な減量が我が国の医療費負担軽減に貢献するかもしれない。
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研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で、本研究の対象となる慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者と非CTEPH患者の予定入院の中止や延期を少なからず余儀なくされた結果、本研究の説明機会に恵まれなかった。初回検査が実行できた対象者についても、1ヶ月後の計画検査入院の中止を余儀なくされることがあり、脱落扱いとせざるを得なかった。また、本研究で測定する微小血管抵抗指数や肺血流予備能検査に欠かすことのできない薬物負荷検査中においては予想以上の動悸や気分不良を認め、予定検査の完了に至らなかった事例を度々経験した。当初予定していたプロスタグランジン製剤による薬物負荷検査をアデノシン薬物負荷検査に変更することを試みたが、こちらの薬剤においても同様の症状出現が認められた。研究測定を正しく行うためには外的導入刺激によって十分な肺血管拡張状態を形成する必要がある。これら2剤の代用薬剤に関する過去の研究報告が見当たらなかったことから、これら2剤の中で投与方法の修正および適正検証実験を加える必要性が示唆された。以上のような経過で、研究初年度は想定以下の登録に終わった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で、本研究の対象となる慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者と非CTEPH患者が予定入院の中止や延期を少なからず余儀なくされ、本研究の説明機会に恵まれなかった。また、本研究測定検査に欠かすことのできない薬物負荷検査中において予想以上の動悸や気分不良を認め、予定検査の完了に至らなかった事例を度々経験した。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症への公的対応変化(制限緩和)に伴い、対象患者入院数の増加や研究説明機会の増加が期待できる。
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