研究課題/領域番号 |
22K08935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岡田 健次 神戸大学, 医学研究科, 教授 (90284356)
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研究分担者 |
井上 大志 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50868487)
山中 勝弘 神戸大学, 医学研究科, 講師 (70729384)
江本 拓央 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (80855023)
山下 智也 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (90437468)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 大動脈解離 / シングルセルRNAシークエンス |
研究開始時の研究の概要 |
大動脈解離の発生機序は未解明であり、治療法も発症後早期の緊急手術が選択され、新規の予防法および進展抑制法の開発が急務である。本研究の目的は、ヒト大動脈解離手術サンプルの単一細胞遺伝子発現解析を行い、病変部の炎症細胞と血管細胞の単一細胞ごとの遺伝子発現を調査することで、大動脈解離発生メカニズムの一端を解明することである。解離病変に特異的な遺伝子発現から関連分子を特定し、蛋白レベルでの解析も加えて病態との関係を検証する。新規治療標的の可能性のある炎症細胞とその関連分子に対して動物モデルによる介入実験を行い検証する。
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研究実績の概要 |
昨年度までに施行したシングルセルRNAシークエンス解析をもとにIL1B陽性マクロファージと大動脈解離の発生との相互関係を検証した。BAPNとAngiotensin2により作成したマウス大動脈解離モデルに対してIL-1β抗体を投与した。それぞれ14匹ずつに期間を分けて50マイクログラム、200マイクログラムを一週間のうち2回投与して2週間後の大動脈解離発生をIgG isotype controlを投与した群と比較検討した。50マイクログラム投与群では有意な差を認めなかったが、200マイクログラム/ twice a weekで投与した群ではcontrol群と比べて90% vs 60%と有意に生存率の向上がみられた。期間中に生存したマウスの大動脈を取り出し、組織学的な発生メカニズムを検証すると、組織学的に大動脈解離が発生していないマウスにおいても、IL-1β抗体の投与によりelastin degradationを抑制していることがわかった。上記を踏まえ、研究論文を作成し投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年までにシングルセル解析を概ね終了できており、検証実験に十分な時間をかけることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
研究論文を投稿しており、査読者によって指摘された追加実験を引き続き継続する。
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