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間葉系幹細胞/間質細胞株(ASCL)細胞シートによる血管内膜肥厚の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 22K08944
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

松原 健太郎  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70348671)

研究分担者 尾原 秀明  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20276265)
福田 和正  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50348786)
松原 由美子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (70365427)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード間葉系幹細胞 / 血管内膜肥厚 / 細胞シート / ASCL
研究開始時の研究の概要

低侵襲な血管内治療が全盛の現在においても、重症虚血肢の血行再建では外科的バイパス術が重要な位置を占めている。しかし術後早期に自家静脈グラフトや吻合部に内膜肥厚による狭窄をきたす症例が少なからず存在し、有効な予防策が存在しない。本研究では、ラット腹部大動脈擦過モデルを用いて、高い幹細胞活性と多様な生理活性を有する間葉系幹細胞/間質細胞株(Adipose-derived Mesenchymal Stem/stromal Cell Line:ASCL)の血管内膜肥厚抑制に対する有用性を検証する。また標的部位への細胞治療効果を高めるための移植法として、ASCLの細胞シートを作製しその効果を検証する。

研究実績の概要

ラット腹部大動脈擦過モデルの作成と評価を主体に行った。ラットの麻酔管理や開腹手技、大動脈・腸骨動脈の解剖の把握、またバルーンカテーテル挿入の練習に習熟した後に、擦過後2週間後に腹部大動脈を採取し、病理組織学的に評価し、実際に十分な内膜肥厚が得られているかの評価を行った。コントロールとして、まず正常個体の腹部大動脈を採取して、ホルマリン固定の上、パラフィン包埋切片の作成、HE染色を行ったが、十分な評価ができなかったため、固定方法の調整を要した。灌流固定で評価したところ、大動脈壁の十分な評価が可能であることが判明した。次いで擦過を行った個体において、2週間後に再開腹し、擦過した腹部大動脈を採取し、内膜肥厚を病理組織学的に評価した。コントロールと比して一定の内膜肥厚が生じている結果は得られたが、次段階でラット皮下脂肪組織由来ASCL細胞シートの内膜肥厚抑制効果の検討するためには、さらに高度の内膜肥厚が生じることが望ましいと考えられた。
またラット皮下脂肪組織由来ASCL細胞シートの生体内での作用機序を解明するにあたって、大動脈壁に貼付した後のASCL細胞の大動脈壁内への遊走の有無を評価することが必要と考え、GFP蛍光ラベリングしたラットASCL細胞の作製を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

組織における人事異動や、医師の働き方改革が本格化したことにより、本研究の推進にも少ながらず影響があり、進捗にやや遅れを生じている。

今後の研究の推進方策

腹部大動脈擦過後の内膜肥厚評価時期の調整ができ次第、動脈障害部位に対して生食滴下、ASCL細胞懸濁液滴下、ASCL細胞シート貼付の3群で比較を行う。また、GFP蛍光ラベリングしたASCL細胞を用いて、大動脈壁内への細胞遊走の有無を評価する。また、血管平滑筋細胞とASCLの共培養によるProliferation Assayを行い、血管平滑筋細胞の細胞数や遺伝子発現の評価を行う。これらによりvitroおよびvivoのいずれの研究計画ともに最終年度に進捗を図る。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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