研究課題/領域番号 |
22K08960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
鈴木 亮 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10570319)
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研究分担者 |
柳原 正志 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40379954)
藏澄 宏之 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50645116)
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
溝口 高弘 山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (90844796)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 細胞シート / 乾燥保存法 / 難治性皮膚潰瘍 / 再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞シートの保存方法に関して、凍結保存法は有効な方法と考えられるが、凍結・解凍の操作が必要であり、ある程度の細胞の障害は避けられず、凍結法の開発も今後必要となる。本研究では、細胞シートの乾燥保存法に着目し、積層線維芽細胞シートの乾燥方法と保存条件の最適化を行い、他家細胞を用いた乾燥細胞シートの安全性と有効性をマウス皮膚潰瘍モデルで検証する。
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研究実績の概要 |
本年度は、マウス皮膚潰瘍モデルに対して、乾燥自家線維芽細胞シートおよび乾燥他家線維芽細胞シートの治療効果を検証した。 糖尿病C57BL/6マウスの背部に生検パンチで全層欠損を作製し、マウス皮膚潰瘍モデルとした。治療実験は自家線維芽細胞および他家線維芽細胞、それぞれにおいて以下の4群で実施した。 ①乾燥線維芽細胞シート、②線維芽細胞シート、③凍結解凍を3回実施した脱線維芽細胞シート、④コントール(無治療) 自家線維芽細胞治療において、乾燥自家線維芽細胞シートおよび自家線維芽細胞シート(非乾燥で生きている細胞)は、治療開始5日目から9日目において、コントロールよりも有意に高い創傷治療効果を示したが、乾燥自家線維芽細胞シートおよび自家線維芽細胞シートの治療効果に差は認めなかった。 他家線維芽細胞シートにおいても、自家線維芽細胞の治療実験と同じく、乾燥他家線維芽細胞シートおよび他家線維芽細胞シートは、治療開始5日目から7日目において、コントロールよりも有意に高い創傷治療効果を示したが、乾燥他家線維芽細胞シートおよび他家線維芽細胞シートの治療効果に差は認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
動物モデルにおいて乾燥線維芽細胞シートの治療効果を検証することが出来たため。
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今後の研究の推進方策 |
乾燥線維芽細胞シートの長期保存について検討する。
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