研究課題/領域番号 |
22K08961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
豊川 建二 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10835292)
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研究分担者 |
山口 宗一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (20325814)
立岡 修治 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (30938311)
向原 公介 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (40747903)
曽我 欣治 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50568607)
上田 英昭 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (50598274)
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70250917)
大川 政士 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (90869322)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大動脈瘤 / ステントグラフト内挿術 / シアストレス / 血小板 / マイクロRNA |
研究開始時の研究の概要 |
大動脈瘤に対してステントグラフト内挿術を行う対象患者の血液を定期的に採取し、血漿、血清、血小板に分離する。凝固に関連する因子、血管内皮機能に関連する因子、炎症に関する因子をそれぞれに対して測定し、経時的に解析する。また、手術前後の検体でマイクロアレイでのプロファイリングを行い、有意変化を示す因子を検出する。有意変化を得られた因子を血管内皮関連細胞に導入し、RNAや蛋白質の変化を測定、解析する。術後外来で行われるCT検査などの結果と併せて結果を検討していく。
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研究実績の概要 |
本研究は、血小板解析を軸にして大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術術後のエンドリークや動脈瘤拡大を予測する新たなバイオマーカーを導き出し、動脈瘤拡大の新たな機序を解明する。 大動脈瘤内では乱流が生じ血小板が消耗していることが言われているが、ステントグラフトが内挿されることで、血流が是正され血小板への影響が変化することが予想される。またエンドリークが生じると、動脈瘤とステントグラフトとの間に残存した血流が血小板を活性化し、凝固、線溶が繰り返されことが予想される。活性化血小板は形態が変化し、その内在する因子も変化する。対象患者より採取した周術期血液検体から血小板形態及び内在因子を解析することで、エンドリークがあった際に変化する因子を解明、また動脈瘤拡大に影響しうる因子をin vitro実験と組み合わせて導き出す。 本研究の結果は、ステントグラフト治療後の高性能なCTでの放射線を用いた画像診断の一部を採血に置き換え、エンドリークおよび動脈瘤拡大を予測可能とし、市中施設でも検査できるようにする。 現在の基礎研究成果としては、ずり応力の変化によって血小板の形態および血小板に関連する因子であるvWFの構造が変化することが分かってきた。また血小板およぼ血管内皮が放出するVEGF(血管内皮増殖因子)をサブタイプごとに測定できる実験系を確立してた。収集された患者検体を用いて前期の解析を行い、ステントグラフトとずる応力の関係を解明していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
患者検体採取を行っているが、まだ十分な検体数を確保できていないため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き患者検体の採取を継続、検体数を増やしていく。同時に基礎実験の解析方法を確実なものにするよう検証を続け、患者検体が集まり仕出い解析を行う。
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