研究課題/領域番号 |
22K09028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
飯島 典生 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (00285248)
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研究分担者 |
浜田 俊幸 国際医療福祉大学, 薬学部, 准教授 (20360208)
山口 剛史 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (50726510)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 吸入麻酔 / sevoflurane / 麻酔メカニズム / カレハ島 / cFos / 概日リズム / 順行性トレーサー / 麻酔 / cFos / NOS / 神経投射 |
研究開始時の研究の概要 |
吸入麻酔薬sevofluraneにより前脳嗅結節内に位置するIsland of Calleja(カレハ島)のニューロン群は最早に同期して強く興奮する。申請者は左記の現象を見い出し本研究の端緒とした。 本研究ではカレハ島ニューロン群の賦活が全身麻酔に重要な役割を果たすという想定の下、賦活ニューロン群の特徴と、賦活が他の領域に与える影響を解析する。特に大脳皮質-視床間の連絡に介入して意識の消失に関わることを期待している。また本研究では、ニューロン活動に反映するO2分圧の変化をsevoflurane暴露前・中・後を通してモニターする。
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研究実績の概要 |
全身麻酔は長年にわたり外科手術の発展を支えてきたが、その作動メカニズムに関してはいまだに解明が進んでいない。全身麻酔の作動メカニズムを探る目的で、吸入麻 sevoflurane暴露1時間後のラット脳よりニューロン賦活マーカーcFosの発現を免疫組織化学により探索したところ、前脳カレハ島にcFos免疫反応の集積を見出した。 計画1 cFos陽性ニューロン群の特徴解析をすすめている。現在までにカレハ島のcFos陽性ニューロンの一部は一酸化窒素合成酵素(NOS)、グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)のmRNA発現することを見出している。さらにこのニューロン群の特徴について解析を進めている。 計画2 前研究計画において、sevoflurane暴露によるPer2の発現抑制効果は概日時計に依存していること明らかにしてきた。カレハ島におけるcFos発現に関しても、ラットの概日リズムをモニターしつつサンプリングしてcFos発現への影響を検討しようとしている。 計画3としてカレハ島cFos発現領域に順行性トレーサーBA10000を微量注入して、同領域ニューロンの投射先を探索したところ、同側性にマイネルト基底核、外側視床下部、手綱核にトレーサーを含む少数の神経線維の分布を見出した。これら投射領域を特徴づけるマーカーとの多重染色をすすめている。 計画4として、「カレハ島が直接sevofluraneを受容しているのか」を検討する目的で、カレハ島を含む切片培養を行い、直接sevofluraneに暴露し、cFosを検出するex vivo実験を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
計画1 NOS, GAD以外のニューロンマーカーに関して、cFos発現ニューロンへの共発現は見出されいない。GABA受容体等のin situに難渋している。 計画2 現研究環境で使えるラットの行動リズムをモニターする機器を製作に時間を要している。 計画3 sevofluraneにより賦活されるニューロンの投射先について、ニューロンマーカーとのトレーサーとの二重染色を進めてる。今のところトレーサー陽性線維とニューロンマーカーとの近接・接触は見いだせていない。 計画4 カレハ島を含む短期培養切片にsevofluraneを暴露してもcFos発現は見いだせていない。切片の調整方法の試行に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
計画1,4を優先して進める。 計画1 各種受容体に関して、RNAscopeを試みる。 計画4 切片の切り出しの方向、培養調整から麻酔薬暴露までの時間調整など、条件の検討を進める。 計画2 測定機器の製作途中である。完成を待ってサンプリングを開始する。 計画3 マーカーとなる抗体の探索を続ける。
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