研究課題/領域番号 |
22K09038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
内田 洋介 北海道大学, 大学病院, 准教授 (00507585)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 術後認知機能障害 / 統合的ストレス応答 |
研究開始時の研究の概要 |
手術後に発症する認知機能の障害は、周術期の重大な合併症として広く認知されるようになってきている。これまでの研究で手術侵襲によって生じる炎症が中枢神経において神経炎症を引き起こし、その結果認知機能低下につながるものと考えられている。 本研究では様々な細胞ストレスによって引き起こされるとされている統合的ストレス応答が、手術後に生じる認知機能障害の病理(機序)においても何らかの役割を果たしているかを検討することが主たる目的の一つである。
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研究実績の概要 |
これまでの研究により、様々な要因が術後認知機能障害に関与することが解明されてきているものの、その正確な機序や病理については未だに不明な点が多く残されている。手術後に認知機能障害が引き起こされる原因としては、手術侵襲によって惹起された末梢組織での炎症が中枢での神経炎症を誘発し、中枢神経での炎症反応の連鎖の結果、認知機能障害を呈すると考えられている。 統合的ストレス応答(integrated stress response:ISR)は、様々な生体ストレスに応じて活性化される翻訳開始因子(eukaryotic initiation factor 2α:eIF2α)のリン酸化からはじまる一連のシグナル伝達で、生体におけるタンパク合成を制御すると考えられている。近年、ISRの亢進が様々な認知機能障害を来す疾患に関与していることが報告されてきているが、手術後の10%を超える患者に発生するとされる認知機能障害との関連は明らかにされていない。 一方、低分子化合物であるISRIBは、翻訳開始因子(eIF2B)に結合することで、ISR経路を抑制する作用があり、脳損傷モデルマウスにおいてはISRIBの投与による神経保護効果が報告されている。 本研究では、統合的ストレス応答が手術後に発生するマウスの認知機能低下にどのような役割を果たしているか、またISRIB投与により術後認知機能障害を防ぐことができるかについて検討することを目的としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
使用する抗体の選定を含めたMethodology確立に予想より時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
計画の遅れが挽回できるように研究計画の見直しを随時行っていく。
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