研究課題/領域番号 |
22K09050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
立花 俊祐 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30737309)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経麻酔 / フレイル / 腸内細菌叢 / コグニティブフレイル / 脳機能 / 麻酔 / 周術期侵襲 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、周術期におけるせん妄の発症予測と予防戦略を確立するために、『脳腸相関』に効果的にアプローチすることを目標とする。腸管細菌叢保持を通じた脳神経機能の連動に適切に介入することへの医学的意義は大きく、具体的には以下の項目を計画する。 1.麻酔下に手術侵襲を与えた高齢マウスにおける、腸内細菌叢の多様性変容を確認2.細菌叢の多様性変容と脳内軸索形成因子との連動解明3.予後改善のためのプロバイオティクス投与や若齢マウスふん便移植による介入4.上記介入が軸索形成因子や実際の認知行動に与える影響を解析
これら項目を本研究の主軸として、加齢脳に対する保護戦略を実証する。
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研究実績の概要 |
本研究では、周術期におけるせん妄の発症予測と予防戦略を確立するために、『脳腸相関』に効果的にアプローチすることを目標にすべく、研究を遂行している。 腸管細菌叢保持を通じた脳神経機能の連動に適切に介入することへの医学的意義は大きく、臨床上の問題解決に与える影響も強いものと感じている。
研究の遂行にあたり、まずは、麻酔下に手術侵襲を与えた高齢マウスにおける、腸内細菌叢の多様性変容を確認することを目標に設定した。こちらについては、高齢マウスに対する手術侵襲は、腸内多様性を変容させることが明らかとなり、モデル作成については問題なかった。 次の段階では、腸内細菌叢の多様性変容と脳内軸索形成因子との連動解明を目指していたものの、これらの二つの因子を結びつける連動・関係性については解明にいたらなかった。今後はこの連動の解明、つまり腸内細菌叢の多様性を変容させたことによる、脳内での変化のマーカーとなりえるものを探索し、実際の相関関係を証明することを目標に設定し、研究を遂行させなければならないと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
腸内細菌叢の多様性変容と脳内軸索形成因子との連動解明がうまく施行できなかった。 それぞれにおける変容の種類は多く、多様性の変容が脳内のどの因子にもっとも強く影響を与えるのか同定することに難渋した。
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今後の研究の推進方策 |
多様性の変容が脳内のどの因子にもっとも強く影響を与えるのか同定することが課題である。もう一度、脳内の変化遺伝子を洗い出して、増減の再現性を確認していきたい。
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