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体外循環による腎機能障害に対する亜硝酸塩の腎保護効果の検討と分子機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K09074
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

大野 翔  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10882904)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード人工心肺 / 急性腎障害 / 亜硝酸塩 / 腎保護効果 / 体外循環
研究開始時の研究の概要

開心術時の体外循環は術後腎機能障害の要因となり,長期予後に大きな影響を及ぼすことはよく知られている.体外循環後の腎機能障害を防ぐためには,体外循環時間の短縮,灌流の適切な維持が前提となるが,効果的な薬理学的介入方法は明らかになっていない.
これまで我々は,亜硝酸塩が虚血再灌流臓器障害に対し,抗炎症作用やミトコンドリア機能を制御することで臓器保護作用を有することを報告してきた.一方,体外循環に伴う腎機能障害へ亜硝酸塩が及ぼす効果については明らかになっていない.そこで本研究では体外循環による腎機能障害に対する亜硝酸塩の腎保護効果と分子機序を解明する.

研究実績の概要

ラットCPBモデルを確立し,このモデルに60分の人工心肺,再灌流を240分行うことで腎障害マーカー(KIM1,NGAL)が上昇していることを確認し,急性腎障害モデルを作成することに成功した.このモデルに対し,亜硝酸塩を投与し,腎障害マーカーのmRNAの発現を抑えられていることを確認した.
またRNAseqを行い,AKIの発生機序と亜硝酸塩による保護効果の機序に関して網羅的に遺伝子変動を確認した.
中間報告として実験途中(およそ半分のサンプル収集が終了した時点)で2023年度の心臓血管麻酔学会で結果を報告した.
サンプル収集は終了したため,現時点での血管を2024年度の心臓血管麻酔学会で報告予定である.またRNAseqの結果を基にさらに作用機序について深掘りし,論文を執筆する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

RNAseqを用いて,亜硝酸塩が抗炎症作用を示し,腎保護に寄与していることがわかった.

抗炎症効果がどのpathwayにより効果的であるかを確かめるため,qPCRやWestern blotや免疫染色を行う必要がある.

今後の研究の推進方策

今後はTNF signaling pathwayやNFκB pathwayに注目し,これらに関連する遺伝子のqPCRやタンパクのWestern blotや免疫染色を行い,更なる機序に迫る.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ラットを用いた人工心肺後の急性腎障害モデルの確立と亜硝酸塩の腎保護効果の検討2023

    • 著者名/発表者名
      大野 翔
    • 学会等名
      日本心臓血管麻酔学会第28回学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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