研究課題/領域番号 |
22K09093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
江木 盛時 京都大学, 医学研究科, 教授 (20423296)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 血管内皮グリコカリックス障害 / 心臓手術患者 / 術後急性腎障害 / 持続血糖測定 / 周術期血糖管理 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床研究では,侵襲手術を要する糖尿病合併患者,糖尿病非合併患者を対象として,周術期に持続血糖測定を行い,持続血糖測定によって得られる複数の周術期血糖管理指標と周術期血管内皮グリコカリックス障害との関連を検討し,最も周術期血管内皮グリコカリックス障害発症に関連する血糖管理指標を明らかにする。 基礎研究では、糖尿病マウス,非糖尿病マウスにおける腹部手術モデルを用い,周術期血糖管理と周術期血管内皮グリコカリックス障害の関連を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本年度は、人工心肺を用いた心臓手術患者52名の周術期血液検体を用い、血管内皮グリコカリックス障害のマーカーとしてシンデカン-1値を測定した。患者群の平均年齢は69.8歳、男性63.5%、平均Euro score3.97であった。75%の患者に弁膜症手術が行われ、38%の患者に大動脈手術が施行された。 周術期推移の評価のために、手術前、人工心肺開始1時間後、人工心肺開始2時間後、人工心肺終了後2時間後、術翌日のシンデカン値を測定した。周術期におけるシンデカン値の中央値は、手術前35.4ng/ml、人工心肺開始1時間後196.6ng/ml、人工心肺開始2時間後227.1ng/ml、人工心肺終了後2時間後251.2ng/ml、術翌日65.4ng/mlであり、人工心肺開始後からシンデカン-1は増加し、翌日には低下した。臓器障害の一つとして術後急性腎障害(AKI)との関連は、術翌実におけるシンデカン-1に認め、AKI非発生群における中央値で53.3ng/ml、AKI発生群における中央値で97.1ng/ml(p<0.05)であった。 術後48時間以内に発生したせん妄の有無で二群に分けて、周術期シンデカンー1の値を検討した。手術前、人工心肺開始1時間後、人工心肺開始2時間後、人工心肺終了後2時間後、術翌日のいずれにおいても有意差はなかった。 本年度も患者数集積を継続し、持続血糖測定から得られた血糖指標との関連を検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
主任研究者の大学間における異動があったが、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度も患者数集積を継続し、持続血糖測定から得られた血糖指標との関連を検討していく予定である。
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