研究課題/領域番号 |
22K09131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
加納 秀記 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90340231)
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研究分担者 |
武山 直志 愛知医科大学, 愛知医科大学, 名誉教授 (00155053)
梶田 裕加 愛知医科大学, 医学部, 講師 (00351099)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ARDS / MPO-DNA / cf-DNA / 急性呼吸促迫症候群 / 炎症制御 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、血管透過性亢進を単なる細胞間構造の結合不全として捉えるのではなく、angiopoietin-Tie2系をはじめとした血管再生関連因子、マトリックスなど血管構造安定化因子の破綻として捉えている。侵襲下における血管構造不安定化、血管透過性亢進、血管再生に関する検討は、国内外を通じて全く行われていないため、学術的独自性が極めて高い。
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研究実績の概要 |
ARDS発症機序として、neutrophil extracellular traps構成成分であるDNAに結合したprotease、histone、血小板血栓などによる細胞障害が一因として考えられている。ARDSに対する治療戦略として、これら攻撃因子を抑制する炎症制御が、主に検討されている。異なるる治療戦略として、防御因子を高める再生・修復促進に関しては、これまでの所、全く検討が行われていない。骨髄由来の幹細胞は、組織低酸素、組織障害時に骨髄から障害組織に急速にホーミングされ集積する。障害部位にホーミングした幹細胞は、抗アポトーシス、抗酸化ストレス、抗炎症作用を発揮し、障害細胞の再生・修復機能を担う。本研究は、骨髄からの前駆細胞の動員、前駆細胞動員に関与する液性因子濃度と肺酸素化との関連をヒトのARDSで検討する。 対象は、敗血症性ARDSの成人で、診断後1、3、5、7、14日目に各々4mlずつ採血し、末梢血中幹細胞数、VEGF、GM-CSF、CXCL12、soluble Tie2受容体, angiopoietin 1-2, VEGF受容体1-2、PDGF、血中遊離トロンボモジュリン、syndecan-1、好中球CD64発現量、MPO-DNA, NE-DNA, 内皮細胞由来microparticleを測定する。BALFにおいては好中球数、NE-DNA, MPO-DNA, 好中球CD64発現を測定する。 現在、NETs産生量の指標として血液中のMPO-DNA, NE-DNA, cell-free DNAの測定を開始している。cell-free DNAは、Qubit3蛍光光度計を用いて順次測定を行っている。MPO-DNA, NE-DNAは、96穴マイクロプレートに、抗MPOおよび抗NEモノクローナル抗体を固着させたのちマイクロプレートリーダーで測定するサンドイッチELISA法を用いている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
neutrophil extracellular trapsの指標として有望な血液中のcf-DNA, NE-DNA, MPO-DNA定量を中心に検討を進めている。新たにCOVID-19患者の検体も加えて解析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
血液中NE-DNA, MPO-DNAの定量方法が確立できたので、ARDS時におけるNETs動態を明らかにする予定である。ウイルス感染によるCOVID-19患者のARDS発症と非ウイルス感染によるARDS発症の違いも検討を加える予定である。
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