研究課題/領域番号 |
22K09135
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
森下 幸治 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (40456207)
|
研究分担者 |
植野 彰規 東京電機大学, 工学部, 教授 (20318158)
有田 誠 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (80292952)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 腸管虚血再灌流障害 / 腸間膜リンパ液 / 脂質メディエーター |
研究開始時の研究の概要 |
腸管に虚血後に輸液や輸血により再灌流が起こると、腸管由来の脂質メディエーターは腸間膜リンパ管を介して全身の伝播し急性肺障害をはじめとした全身性炎症反応症候群を引き起こすことは知られているが、腸間膜リンパ液中の能動的炎症収束性の脂質メディエーターのω3遊離脂肪酸やその代謝物であるSPMの変化は明らかとなっていない。迷走神経刺激は腸管や腸間膜リンパ液に対して抗炎症的に働くと考えられているが、能動的炎症収束性の脂質のメディエーターへの影響は明らかとなっていない。 本研究の目的は、能動的炎症収束性の脂質メディエーターの観点から、迷走神経刺激による抗炎症のメカニズを明らかにすることである。
|
研究実績の概要 |
今回の研究の目的は、腸間膜リンパ液中の脂質の炎症関連物質を網羅的に解析することにより、迷走神経刺激による侵襲後の多臓器不全の抑制効果に関するメカニズムを明らかにすることである。 そこで、腸管虚血再灌流後の腸間膜リンパ液中の脂質のメディエーターの分析から実験を開始することにした。 まず初めに腸管虚血再灌流モデルにおける腸間膜リンパ液の脂質のメディエーターの解析を行うため、ラットの上腸間膜動脈をクリップにて一時的に遮断し腸管虚血を作成し、その後、上腸間膜動脈を解放し腸管虚血再灌流障害モデルを作成した。 腸間膜リンパ液は実験中、経時的に採取し、その後、腸間膜リンパ液から脂質の抽出を行い、質量分析を用いノンターゲット分析を行った。その結果、2時間のモデルでは炎症収束性の脂質のメディエーターであるレゾルビンなどの変化を同定することができなかったので、再灌流時間を延ばした実験を次に検討している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
腸管虚血再灌流モデルにおいて、2時間のモデルでは腸間膜リンパ液中のレゾルビンの同定が困難であったためやや遅延している。
|
今後の研究の推進方策 |
今後、腸管虚血再灌流モデルにおいて、蘇生時間を6時間にしてモデルを作成し、再度、腸間膜リンパ液中の脂質を調べる予定である。
|