配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究実績の概要 |
これまでの先行研究でC57BL/6マウスのSham、敗血症モデル(18 G, 25 G針による盲腸結紮穿孔モデル:CLP18,25)、広範囲熱傷モデル(30%, 10%のⅢ度熱傷モデル:Burn30,10)において、受傷24時間後の白血球のRNAシーケンスを施行した。バイオインフォマティクス解析をStrand NGS(Strand Life Sciences Pvt. Ltd., Bangalore, India) を用いて解析をい、NGS後の統計解析で157のmRNAで5群間に有意差を認めた(ANOVA p<0.05)。今年度はGO解析、Pathway解析で抽出した遺伝子群意外にもANOVAで各群間で著明に変化した遺伝子(Ngp, Olfm4, Hspa1b, Cr2, Fcer2a)を抽出して受傷6, 12, 24時間後の全血からRNAを抽出してqPCRを施行した。Ngp, Olfm4の発現は6時間後からCLP, BurnでShamより有意に上昇し, CLPでBurnと比較し有意な上昇を示した(p<0.05) 。また、BurnでHspa1bが著明な上昇を示した(p<0.05)。Cr2, Fcer2aはCLPにおいてSham, Burnより有意な低下を示した(p<0.05) 。各群で6時間後から特徴的な遺伝子発現パターンを示し, 判別分析では各病態を100%判別可能であった。トランスクリプトーム解析で抽出した遺伝子発現パターンによる新たな病態判別法の可能性が示唆された(第51回日本救急医学会総会で発表)。 今後は病態判別にさらに有用な遺伝子を探索して、新たな病態判別法の開発を進める予定である。
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