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内皮グリコカリックス障害を起こす機序の解明およびあらたな輸液戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09169
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

山崎 景子  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10886948)

研究分担者 時永 泰行  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60438281)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード内皮グリコカリックス / 輸液 / 心房性ナトリウム利尿ペプチド
研究開始時の研究の概要

血管内皮の機能を維持する上で内皮グリコカリックスをいかにして保護、修復することができるかが論点となっている。Hypervolemiaにおいては、心房から分泌されるANPが内皮グリコカリックス障害に関与するといわれている。しかしANPはhypervolemiaによる心房負荷の結果放出されるものであり、hypervolemiaに至る輸液速度が血管壁および内皮グリコカリックスに物理的な影響を及ぼすかは未知である。
本研究では内皮グリコカリックス障害の程度が輸液速度に依存するのかどうかをex vivoとin vivoの実験系を用いて検討する。同時にANPと輸液負荷との関係を明らかにすることを目的とする。

研究実績の概要

血管内皮機能を維持する上で内皮グリコカリックスの保護、修復が論点となっている。hypervolemiaにおいては、心房から分泌されるANPが内皮グリコカリックス障害に関与するといわれている。しかしANPはhypervolemiaによる心房負荷の結果放出されるものであり、hypervolemiaに至る輸液速度が血管壁・内皮グリコカリックスに物理的な影響を及ぼすかは未知である。本研究では内皮グリコカリックス障害の程度が輸液速度に依存するのかどうかをex vivoとin vivoの実験系を用いて検討する。同時にANPと輸液負荷との関係を明らかにすることを目的とする。
1)ex vivoでの輸液負荷検討:ラット摘出血管として、大動脈、大静脈、肺動脈、肺静脈を摘出し血管標本とする。それぞれの血管の片側を盲端として、対側から輸液によって血管内圧を負荷し、最大圧、圧を負荷する時間に対して、レクチン、あるいは抗シンデカン抗体を用いて血管を染色し共焦点顕微鏡を用いて内皮グリコカリックス層を計測する。また内皮グリコカリックスの分解産物としてシンデカン、ヒアルロン酸の濃度を測定する。それぞれの血管標本を用いて等尺性張力変化を計測し、内皮依存性弛緩反応を評価し、内皮グリコカリックスの物理的障害と機能的障害との関連性を明らかにする。
2)in vivoでの輸液負荷検討:ラットにリンゲル液を投与し、輸液の投与速度を変化させる。輸液負荷の間の血液を採取し、ANP濃度を測定する。輸液負荷後に 大動脈、大静脈、肺動脈、肺静脈を摘出し、レクチン、あるいは抗シンデカン抗体を用いて血管を染色し共焦点顕微鏡を用いて内皮グリコカリックス層を計測する。また内皮グリコカリックスの分解産物としてシンデカン、ヒアルロン酸の濃度をELISAで測定する。
以上の方法から、輸液負荷と内皮グリコカリックス障害との関連性を明らかにする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究に用いる機器が老朽化しており、その設定・故障の修理に時間がかかった。

今後の研究の推進方策

2024年度はex vivoでの輸液負荷検討として血管標本を用いた検討を行う。並行してin vivoでの輸液負荷検討を行い、ex vivo での結果、in vivoでの輸液負荷検討の結果を総合し、論文化を目指す。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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