研究課題/領域番号 |
22K09188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
田中 保平 自治医科大学, 医学部, 助教 (30835822)
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研究分担者 |
松村 洋輔 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (00466707)
間藤 卓 自治医科大学, 医学部, 教授 (90251248)
伊澤 祥光 自治医科大学, 医学部, 准教授 (90565699)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | NOMI / hydrogen inhalation / 水素 / 非閉塞性腸管虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
NOMIは重篤な疾患で、虚血再灌流障害・敗血症・多臓器不全により救命困難なことも多い。その原因は腸管虚血による酸化ストレスで生じた炎症性サイトカインと考えられ、新規治療法として酸化ストレスの制御が期待される。心停止後症候群や出血性ショックにおける酸化ストレス に対して水素ガス吸入療法が有効との報告があり、NOMIにおいても有効な可能性がある。そこで本研究では生体豚を用いて1)NOMIモデ ルにおける酸化ストレスの評価、2)NOMIにおける水素ガス吸入療法の安全性および有効性の確認、3)NOMIに出血性ショックを付加したモデルでの水素ガス吸入療法の有効性の確認を行う。
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研究実績の概要 |
非閉塞性腸間膜虚血(NOMI)は腸の灌流障害であり、重篤な死亡率をもたらす。局所血管拡張薬投与などの従来の治療法にもかかわらず、NOMI患者はしばしば外科的切除が必要であり死亡率も高い。そのような疾患に対する治療方法確立が急がれるが、そもそも、NOMIに対する動物実験モデルも確立されていない。そこで我々はNOMI animal modelを瀉血と昇圧剤の全身投与および昇圧剤の局所投与を用いて作成した。作成したNOMI animal modelを用いて、近年虚血再灌流障害への有効性が示唆されている水素吸入療法の有効性と安全性を検討した。 方法:全身麻酔下の豚8頭を用い、上腸間膜動脈(SMA)にノルエピネフリン全身投与とエピネフリン局所注入を併用した。27%血液量の瀉血を併用することでNOMI animal modelを作成した。腸間膜虚血は、腸漿膜の肉眼観察、バイオマーカー(血液ガス分析、乳酸、8-OHdG)、病理検査、CTで評価した。 結果 :コントロール群(n=4)と水素群(n=4)を検討した。すべての動物は実験終了まで生存した。背景因子に両群間の有意差はなかった。水素投与群の乳酸値はコントロール群と比較して有意差はないもののやや低値傾向を示した。pH、BE、カリウム値は両郡間で有意差はなかった。8-OHdG値の中央値にも両郡間で有意差はなかった。病理学的な検討では腸管粘膜の壊死程度や絨毛長は両郡間で有意差はなかった。 結論:水素吸入療法は、腸間膜虚血の緩和において有意な有効性を示さなかったが、従来の治療法との併用における有効性と安全性を評価するための今後の研究が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在NOMIモデル作成に関する論文を現在acute medicine & surgeryへ投稿・査読中である。 NOMI animal modelに対する水素吸入療法の有効性と安全性について、動物実験は4頭ずつ終了しており、現在学会発表準備および論文投稿準備を行なっている
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今後の研究の推進方策 |
2024年度はNOMI animal modelにおける水素吸入療法の有効性と安全性に関する学会派票(2024ICEM)と論文発表をする予定である
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