研究課題/領域番号 |
22K09194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
山中 岳 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70349512)
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研究分担者 |
高田 芙友子 福岡大学, 薬学部, 准教授 (70412575)
黒澤 裕子 東京医科大学, 医学部, 講師 (90623108)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 急性脳症 / ペリサイト / サイトカイン / 血液脳関門 / PDGFRβ / CD13 / アポトーシス / クレアチン |
研究開始時の研究の概要 |
応募者らはAESDの病態にBBBの障害、アポトーシスの関与を見出した。本研究では①AESD及びその後遺症に関与する末梢血液中の各種バイオマーカーとそれを産生する細胞について探索し、②in vitroの検討にて、同定した細胞やバイオマーカーがペリサイトや神経細胞、さらにBBBに与える影響についてBBB共培養モデルで追及する。③後遺症をクレアチンと脳萎縮という観点から検証する。炎症反応の発端となるペリサイトを制御し、最終反応であるアポトーシスを抑制し、中枢と末梢からAESDの後遺症の克服に挑む。
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研究実績の概要 |
けいれん重積型急性脳症(AESD)は感染症を契機に発熱を伴うけいれん重積にて発症し、7割に神経学的後遺症を残す重篤な疾患である。その病態は未だ明らかではないが、炎症性サイトカインや血液脳関門(BBB)の障害の関与が示唆されている。 “ペリサイト”(血管周皮細胞)は、内皮細胞を裏打ちしてBBBのタイトジャンクションを強化するだけではなく、中枢での免疫応答に寄与していることから、本年度はペリサイトと急性脳症の関連について検討した。AESD群5例とコントロール群15例のペリサイトのマーカーであるPDGFRβ(plasma platelet derived growth factor receptor β)とCD13 (aminopeptidase N)をELISA法にて測定した。AESD群ではコントロール群と比較して、PDGFRβが低く、CD13が高い傾向が確認された。さらにAESD患者における脳内PDGFRβ発現変化を検討するため、AESD患者の血清もしくは髄液を無血清培地で10倍希釈し、ヒト由来脳ペリサイトに負荷し、24時間もしくは56時間培養し、ペリサイトの形態学的変化とPDGFRβ mRNA発現量を検討した。明らかなペリサイトの形態学的変化は確認されなかったが、PDGFRβ のmRNA発現量がコントロールと比較して低い傾向が認められた。症例を蓄積し今回の結果の再現性を確認すると共に、ペリサイトの形態学的変化が確認されなかった要因についても改めて検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ペリサイトのマーカーであるPDGFRβとCD13の検討は順調に進んでいるが、フローサイトメトリーによるサイトカインの解析が行えていない。
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今後の研究の推進方策 |
今後は症例数をさらに増やし、再現性を確認すると共にフローサイトメトリーなどのサイトカインの解析と併せて検討する予定である。
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