研究課題/領域番号 |
22K09196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 陽介 日本医科大学, 医学部, 助教 (60892073)
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研究分担者 |
森田 林平 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00362541)
原 義明 日本医科大学, 医学部, 講師 (20386197)
平林 篤志 日本医科大学, 医学部, 助教 (20643141)
横堀 将司 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (70449271)
秋元 敏雄 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30184112)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | infection / osteomyelitis / CLAP / iMAP / iSAP / irrigation / local antibiotics / gentamicin / 遊離骨片 / 骨感染症 / 持続洗浄 / 開放骨折 |
研究開始時の研究の概要 |
巨大遊離第3骨片を伴う開放骨折に植菌しCLAPを施行するモデルを作成。骨髄内に、#1何も潅流しない群、#2生食潅流群 #3ゲンタシン溶液潅流群を用意。各群12匹ラットを用意、1週間骨髄内潅流を施行後、最終排液量を測定し抜去。術後週1で採血、レントゲン、CT撮影を行う。実験開始6週で全群安楽死。その後血液、骨、軟部組織培養を48時間行い、群間で感染率、細菌コロニー数、骨癒合率、仮骨面積を評価し、ゲンタシン潅流群の有意性を示す。また安全性の試験として、毎週のクレアチニン、カリウム値、及び安楽死時の大腿骨成長率が群間で有意な差がないことを示す。
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研究実績の概要 |
本研究で最終的に骨癒合評価で必要とされる、ラット大腿骨のレントゲンの取り方についての論文がDevelopment and validation of a novel overhead method for anteroposterior radiographs of fractured ratの題名でscientific reportに今年3月にpublishされた。 本研究の進行状況としては、CLAPモデルの作成に難渋しており、ラットに1週間管をつないだまま骨内に液体を持続注入しつづけることが高い再現性をもって可能となった一方、ドレナージのチューブが全例詰まってしまい、どうしても一週間持続的に吸引をかけつづけることができないでいる。φ3の太いシリコンチューブをいままで使用していたが、筋層下、皮下に先端をおいたり、死腔をつくったところで吸引する液体量が少ないためどうしてもつまってしまうため、人間での施行方法により近づけたらセーラムサンプチューブを使用し骨内だけでなく、サンプチューブ自体からも液体を持続的に投与することとした。どの太さがよいかわからないため鋭意実験継続中である。そのモデルが確立したのち、第3骨片のあるモデルへと進展させ、ラットを経時的に追うことで骨折モデルの骨癒合状態が還流しないときとかわるかどうか、何もしないときの骨癒合までの時間がどの程度かかるのか正常対照群の実験へとすすめていくことを予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
骨折部が大腿骨中央一カ所のみのCLAPモデルの作成に難渋しており、ラットに1週間管をつないだまま骨内に液体を持続注入しつづけることが高い再現性をもって可能となった一方、ドレナージのチューブが全例詰まってしまい、どうしても一週間持続的に吸引をかけつづけることができないでいる。φ3の太いシリコンチューブをいままで使用していたが、筋層下、皮下に先端をおいたり、死腔をつくったところで吸引する液体量が少ないためどうしてもつまってしまうため、人間での施行方法により近づけたらセーラムサンプチューブを使用し骨内だけでなく、サンプチューブ自体からも液体を持続的に投与することとした。しかしそのためには現在所有の二連のポンプが1匹につき2台に必要となり、研究費で購入できたポンプは6台しかないため同時に3匹しか作れないこととなった。従ってどの太さがよいのか、皮下におくべきか、先端の位置はどこにするか試行錯誤をしているが、一つのtrialに対し、3匹のみでは結論を出せないため非常に時間がかかることとなってしまっている。
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今後の研究の推進方策 |
CLAPモデルの作成に難渋しており、大腿骨1カ所骨折のみのモデルでもラットに1週間管をつないだまま骨内に液体を持続注入しつづけることが高い再現性をもって可能となった一方、ドレナージのチューブが全例詰まってしまい、どうしても一週間持続的に吸引をかけつづけることができないでいる。φ3の太いシリコンチューブをいままで使用していたが、筋層下、皮下に先端をおいたり、死腔をつくったところで吸引する液体量が少ないためどうしてもつまってしまうため、人間での施行方法により近づけたらセーラムサンプチューブを使用し骨内だけでなく、サンプチューブ自体からも液体を持続的に投与することとした。どの太さがよいかわからないため鋭意実験継続中である。そのモデルが確立したのち、第3骨片のあるモデルへと進展させ、ラットを経時的に追うことで骨折モデルの骨癒合状態が還流しないときとかわるかどうか、何もしないときの骨癒合までの時間がどの程度かかるのか正常対照群の実験へとすすめていくことを予定している。また予備実験ではそもそも今のモデルでは20%程度しか骨癒合しなかったため何度かトライしてみて骨癒合率が低ければ骨固定方法を変更したモデルを作成しないといけないかもしれないと考えている。具体的にはラット用の髄内釘を使用して固定力をあげないといけないかもしれないが、非常に高額であるためさらに一度にできるラットの数は限られてしまうと予想している。
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