研究課題/領域番号 |
22K09199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
岡部 浩太 久留米大学, 医学部, 助教 (70840023)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 心筋梗塞 / SOCS3 / 梗塞後心筋症 / 左室リモデリング / 線維芽細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本邦では救急体制の整備や再灌流療法の進歩に伴い急性心筋梗塞の救命率は著しく向上したが、その反面、虚血性心不全症例が急増している。心筋細胞におけるSTAT3/SOCS3による虚血性心筋傷害に対する保護作用は解明されつつある。一方で心筋の繊維化の要素である線維芽細胞の心筋梗塞時の振る舞いについては未だ不明な点も多い。本研究では、線維芽細胞特異的なSTAT3もしくはSOCS3のノックアウトマウスに、梗塞後心不全モデルを作成し、虚血性心筋傷害の病態におけるSTAT3/SOCS3経路の役割を明らかにし、虚血性心筋傷害と梗塞後心不全の新たな治療法開発の基盤となる知見を見出すことを研究目的とする。
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研究実績の概要 |
本邦では救急体制の整備や再灌流療法の進歩に伴い急性心筋梗塞の救命率は著しく向上した が、その反面、虚血性心不全症例が急増している。心筋細胞内のSTAT3による虚血性心筋 傷害に対する保護作用は、そのネガティブフィードバック因子であるSOCS3を心筋特異的 に欠損させると、STAT3の活性化が遷延増強し 虚血性心筋傷害が顕著に抑制される。最近、 線維芽細胞の活性化や分化に重要な分子が虚血性心筋傷害の病態に深く関与することが相次 いで報告されている。本研究では、線維芽細胞特異的なSTAT3もしくはSOCS3のノックア ウトマウス(fibSOCS3KO/fibSTAT3KOマウス)に、梗塞後心不全モデルを作成し、虚血性 心筋傷害の病態におけるSTAT3/SOCS3経路の役割を明らかにし、虚血性心筋傷害と梗塞 後心不全の新たな治療法開発の基盤となる知見を見出すことを研究目的とする。 現在、fibSOCS3KOマウスでは心筋梗塞後2週間での梗塞部位の線維化が軽減されるというデータが取得されており、引き続き分子動態の評価を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
自家繁殖のマウスの繁殖不良によるサンプル採取が遅延。
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今後の研究の推進方策 |
梗塞モデルのサンプル作成ならびに評価を行う予定である。
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